2017年11月26日日曜日

スノーデン

2013年6月、米国・機密機構に所属するコンピュータ技術者・スノーデンが
国家機密データを盗み出し国外に脱出した。
英国の新聞(彼は英国の新聞社を選んだ)が香港のホテルで彼にインタビューした事件は、世界中を震撼させた。
その事件の経緯と現在を映画化した作品を、DVDで見た。
監督は、オリバーストーン。
当時、その劇的なニュースと彼の安全に毎日気をもんだものだった。
彼の著作も読んだ。この映画も大変おもしろかった。

すべて真実である。
スノーデンは、NSAの盗聴監視プログラム「プリズム」の存在を暴露した内部告発者だ。
世界中のすべてのネット上のデータは、監視されている。
毎日発生する何テラという膨大なデータは、キーワードでフィルターにかけられて、
チェックされている。
(こういうことを、私たちは何となくは知っていたが)
彼は日本にも、デル社の社員ということで赴任していた。
米国側が日本の自衛隊高官に日本国民全員の盗聴監視の依頼をするが、拒否される。
とはいえ、「日本の電力や通信などの主要インフラネットワークには、すでにNSAによってマルウェアがしこまれていて、いつでも制御することが可能なのだ」とスノーデンは教えられる。キー操作ひとつで、日本中の電気通信すべてがストップし、我々の生活の機能は停止するのだ。
ミサイルを落とされなくても、端末のキー操作ひとつで、日本は停止するのだ。
欧州各国も同じ状態であることをスノーデンは知る。
彼の所属していた機関は、あらゆる通信(SNS、チャット、Skype、FaceBook、Twitter、携帯電話等々)に無断でわからないように入り、みたり盗むことができる。
私はPC画面枠上部にあるカメラレンズの上に絆創膏をはっているが、彼もそうしていた。

中東の某高官を爆破しようと思ったら、彼の携帯のシムカードに向けて爆破命令を出す。地球の反対側から指一本で行う。
すると、爆撃機かドローンかが、爆発物をそこに落とすのだ。

このスノーデン事件のあと、色々なことがあって、盗聴問題は改正されたとはいえ、
現在はもっともっと巧妙に、すべてがだれかの手中にあり、制御され、
国家間で、サイバー内のし烈な戦闘がおこなわれているんだと思う。
ロシア、中国、米国がメインだろうか。
一方、敵国のデータが手中に入ることにより、何とか平和が保てているともいえるらしい。ちょっと納得はできる。

若いスノーデンは、正義感と罪悪感から、すべてを捨てる覚悟で摘発した。
これで世界が変わるとは思えないが、何となくわかっていたことが突き止められた。
そういうことを知らずに生活している普通の人を、
「おとぎ話の世界」でいいなあ、と彼がいう場面があった。
ほんとうにそうだと思う。

米国には、良くも悪くも、すごい人々がいて、それが何かあると表面に出てくる。
日本の「すごい人」って、いるかなあ。
いても表面に出てこないのかも。報道の質やレベルも違うし。
出てくるのは世界的視野から脱した、何か世間話レベルの話が多い気がして、
素敵じゃない!
いやいや、そうだから平和な国なのかもしれない。
実は属国であるのに、平和と考えることこそ、平和ボケかもしれない。
でも殺し合う戦争から遠い国ということは、とっても大切なことと思う。
たとえ、独立自衛もできない国でも、日本のほうがいい。
ボケていてもいい、放射能管理もできない国だけれど、他国へ侵略して
殺しあう国よりはいい。
子供たちを戦場に送りたくない。
子供たちに、殺人指令のキーを叩かせたくない。

昔一緒に仕事をした若い友人たちと、少し早めの忘年会をした。
たくさんの美味しいものやプレゼント、楽しい会話があふれた一日だった。

ワクワクのクリスマス・ツリー!
その他ケーキや飲茶など、ご馳走様でした。

ワイルドライス詰めローストチキン
前の晩作り、しょってきてくれた料理名人の友人作・超美味でした

私は鍋やお赤飯を用意・鍋は先週友人宅でごちそうになったものを参照。
これにスープを入れてぐつぐつ。おいしかった。

2017年11月3日金曜日

ポリファックス婦人

アメリカの女性作家ドロシー・ギルマン著に、
「おばちゃまシリーズ」という、シリーズ化されたワクワク冒険娯楽作品がある。
はじめて読んだのは30代始めか、中頃だと思う。
正式な日本語訳はまだ先のことで、日本語のダイジェスト版で読んだのだが、
大変惹かれて、いつまでも覚えていた。
翻訳本が出版されたのは1988年で、すぐに求め、以降シリーズを楽しんだ。

第一巻を最近読んだら、今でも面白い!
というか、今の私の年齢にピッタリの作品だと気が付いた。
ずっと後で知ったのだが、作者は自立した飛んでる知性の高い女性で、
翻訳者も女性の自立関連の本を数多く訳しているベテランだった。
この二人がタックルを組んだ作品、面白いはずだ。

さて、第一巻。
夫はすでに亡く育ちあげた子供たちは遠方に住む、元主婦の60代半ばの女性、
ポリファックス婦人が主人公である。
大きな贅沢はできないけれど、ほどほどのゆとり引退生活、地域の園芸クラブやボランティア活動などで活躍している。

ある日、医者に言われる。
「お体は健康のようですが、精神的にはウツ症の傾向がみられます。去年とは違いますね。何か心配事でもおありですか」
彼女は答える。
「わたし、同年輩の方々よりも長生きしようなんて気は、これっぽっちもないんです。
(略)もういいって気がするんです。
 何の役にも立たなくなって、生きていてもしょうがないって思いますの」
そこで医者は、孫の世話とかボランティアとか旅行とかお稽古とか勧めるのだが、
彼女は、やってはいるけれど、それほど好きではないかも、と答える。
規則に縛られ、いつも笑っていなければいけないなんてイヤ。
「じゃあ、もっとご自分にぴったりなものをお探しになることですね」
続けて
「昔からやってみたいと思っていたことはありませんか?いつか時間と余裕ができたら・・・と夢見たことは」
彼女は医者をまっすぐに見てうなずいた。
「ありますわ。子供のころ、スパイになるのが夢でした」

医者に笑われたが、彼女は真剣にこのことを考え続け、
やがてワシントンのCIAを訪ねる。
色々な手違いや偶然が重なり、彼女は世界をまたにかけるスパイになるのだった。
第1巻のタイトルは 「おばちゃまは飛び入りスパイ」

皆様は、いつかしたいと思っていたこと、ありますか?

私は、したいことを誰にも邪魔されずに生きてきた部分が多い。
そのために、やるべきかもしれないことは避けてしまったが。
(当然ながら努力もしたし、切ったこともある)
で、やりたかったこと(行きたいとか見たいこと)は、ほぼすべてやれた気がする。
満足している。
「親のそばにしっかり付き添い、最後を見送る」ということもかなった。
ということで、昨年の始めのウツ状態は、まさにポリファックス婦人に似ている。
私は地域につながりを持つボランティアやちょっとした仕事などをはじめて、
その時期をゆっくりと脱した。
ワクワクするほどではないが、楽しいといえる。

今、シルバーの方々と色々やっているが、その方々の中には、
隠れポリ(そう呼ぶことにする)もちらほら見え隠れする。
彼らは(私も)、もっとワクワクがあれば、いつでもすべて放って飛び出すだろう。
団塊シルバー時代だ。地域にはたくさんのサークルがある。
誤って、文化傾向や思索や常識が異なる人たちにとらえられないように、
参加する場合は、十分ご注意を!
隠れポリであっても、一人でいるのはよくない。
気持ちのいい人たちと交流して、時間を埋めよう。
人生経験を重ねた同志だ。

そして密かに(でいいから)自分のやりたかったことにトライしよう!
下手に公言すると、想像力のない常識的なジジババからコテンパに笑われるかも。
注意(笑)。
今なら昔よりは時間がある。私?もちろんあります。
スパイではないけれど♪♪♪

今年は酷暑のあとは初冬って感じ。
カメもゆっくりできなかったね。
もうすぐ冬眠かも。いつも寄ってくる。
オリーブについた実2個。

紅葉のブルーベリー


本日は秋晴れなり!

お盆休み

ちょっとはちゃめちゃな1週間だった。 お盆休みでいろいろなことがお休みになり、 人々の多くは「家族行事」の週だ。 少なくなってはいるが、子供や孫を迎える、 というのが昔ながらのスタンダードな平和風景だ。 特に予定のない私は、絶対に家の整理!絵も描きたい!と思っていたのに、 抜本的...