2013年6月、米国・機密機構に所属するコンピュータ技術者・スノーデンが
国家機密データを盗み出し国外に脱出した。
英国の新聞(彼は英国の新聞社を選んだ)が香港のホテルで彼にインタビューした事件は、世界中を震撼させた。
その事件の経緯と現在を映画化した作品を、DVDで見た。
監督は、オリバーストーン。
当時、その劇的なニュースと彼の安全に毎日気をもんだものだった。
彼の著作も読んだ。この映画も大変おもしろかった。
すべて真実である。
スノーデンは、NSAの盗聴監視プログラム「プリズム」の存在を暴露した内部告発者だ。
世界中のすべてのネット上のデータは、監視されている。
毎日発生する何テラという膨大なデータは、キーワードでフィルターにかけられて、
チェックされている。
(こういうことを、私たちは何となくは知っていたが)
彼は日本にも、デル社の社員ということで赴任していた。
米国側が日本の自衛隊高官に日本国民全員の盗聴監視の依頼をするが、拒否される。
とはいえ、「日本の電力や通信などの主要インフラネットワークには、すでにNSAによってマルウェアがしこまれていて、いつでも制御することが可能なのだ」とスノーデンは教えられる。キー操作ひとつで、日本中の電気通信すべてがストップし、我々の生活の機能は停止するのだ。
ミサイルを落とされなくても、端末のキー操作ひとつで、日本は停止するのだ。
欧州各国も同じ状態であることをスノーデンは知る。
彼の所属していた機関は、あらゆる通信(SNS、チャット、Skype、FaceBook、Twitter、携帯電話等々)に無断でわからないように入り、みたり盗むことができる。
私はPC画面枠上部にあるカメラレンズの上に絆創膏をはっているが、彼もそうしていた。
中東の某高官を爆破しようと思ったら、彼の携帯のシムカードに向けて爆破命令を出す。地球の反対側から指一本で行う。
すると、爆撃機かドローンかが、爆発物をそこに落とすのだ。
このスノーデン事件のあと、色々なことがあって、盗聴問題は改正されたとはいえ、
現在はもっともっと巧妙に、すべてがだれかの手中にあり、制御され、
国家間で、サイバー内のし烈な戦闘がおこなわれているんだと思う。
ロシア、中国、米国がメインだろうか。
一方、敵国のデータが手中に入ることにより、何とか平和が保てているともいえるらしい。ちょっと納得はできる。
若いスノーデンは、正義感と罪悪感から、すべてを捨てる覚悟で摘発した。
これで世界が変わるとは思えないが、何となくわかっていたことが突き止められた。
そういうことを知らずに生活している普通の人を、
「おとぎ話の世界」でいいなあ、と彼がいう場面があった。
ほんとうにそうだと思う。
米国には、良くも悪くも、すごい人々がいて、それが何かあると表面に出てくる。
日本の「すごい人」って、いるかなあ。
いても表面に出てこないのかも。報道の質やレベルも違うし。
出てくるのは世界的視野から脱した、何か世間話レベルの話が多い気がして、
素敵じゃない!
いやいや、そうだから平和な国なのかもしれない。
実は属国であるのに、平和と考えることこそ、平和ボケかもしれない。
でも殺し合う戦争から遠い国ということは、とっても大切なことと思う。
たとえ、独立自衛もできない国でも、日本のほうがいい。
ボケていてもいい、放射能管理もできない国だけれど、他国へ侵略して
殺しあう国よりはいい。
子供たちを戦場に送りたくない。
子供たちに、殺人指令のキーを叩かせたくない。
昔一緒に仕事をした若い友人たちと、少し早めの忘年会をした。
2017年11月26日日曜日
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