「時間がない、忙しい」というのは、言い訳にならないと、言われ、言ったものです。
しかしそれは今は昔、無理はできない、エネルギー不足なのであります。
先日、突然「明日しか行く日がない!」と、夜中に決心した。
国立新美術館・開館10周年記念開催・と銘打った「ミュシャ展」に行ってきた。
まもなく展示終了ということもあり、予想どうり、ものすごい人だった。
しかし予想どうり、混雑は気にならない内容だった。
ミュシャは、パリで名声を得た、アール・ヌーヴォーを代表する画家。
素敵なポスターに溜息が出る。
50歳になった時、彼は故郷にもどり、スラブ民族の叙事詩を描きはじめた。
民族の物語を描いた絵は、写実的で演劇を見ているようだ。
描写力のすごさ、迫力、そして彼の平和を願う意志、
戦争の虚しさを訴える気持ちに感動した。
人類は、いつもいつも目先のことで張り合い、戦いを繰り返している。
今も昔も・・・・ 昨日もイギリスでテロの自爆事件が起こった。
作品はどれもどでかい(6Mから8M)。
イヤホンを借り、溜息のでるような絵の平和への祈り、叙事詩を堪能した。
私は物語が見える、絵や音楽が好きだ。
鑑賞できて、本当に幸せだった。
この日、東京も我故郷も気温が上昇し、夏気温になった。
夏の扉が開いた。
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リトグラフのポスター |
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プラハ美術館の展示風景 大きな絵である スラブ叙事詩は皆この大きさである |
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原故郷のスラブ民族 |
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スラブ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い |