野本響子著「東南アジア式 まあいっか で楽に生きる本」
を読んだ。
著者はマレーシアで生活している。
様々なことに問題があるのに、貧富の差も多いのに、皆、特に若者が
明るく幸せそうだとのこと。
この国は幸福度調査でも上位を占め、日本はとても低い。
生きやすさ 幸せ感は、効率の良さや高い文明、お金ではないという。
大切なのは、健康、家族、そして宗教とのこと。
今の日本の、特に教育の問題が指摘されている。
「同調圧力」のしばりの中に入り切れない子供たちが増えている。
以前からあったことだが、かなりの増加に
目をそらさないわけにはいかなくなったようだ。
大切な宝物、贈り物を、大切に育てて欲しい。
授業中は、皆背筋を伸ばして椅子に座り、均一な物の考え方を学び、
同じ食事を一緒に同じ時間内に食べる。好き嫌いはいけない。
個性を殺すための教育である。
私の時代はそれも楽しかったが、現代っ子は変化しているようだ。
「日本は世界から見て、変わっている」が、特に教育についてはそうらしい。
皆トップでなくてもいいじゃない。
白黒決めなくてもいいじゃない。
人生のほとんどはグレーで、白黒と決めつけられないものだし。
「まあいっか」と、気楽に生きるほうが、社会がまろやかで幸せである。
経済大国から遠かったとしても、と作者は続ける。
他国の新しい教育改革を知ると、大きな変化に驚く。
黒板や教科書は使わない。読み書きそろばんは、メインではないのだ。
それぞれの個性を生かし、創造的な部分を延ばす教育だ。
グローバルな社会には、そのような教育が必要になる。
縛りのない、自分らしく楽しく学べる学校に
一日でも早くなりますように。
もう一度書きます・大切な宝物、贈り物を、どうぞ大切に育てて下さい。