前回書いた、日本語教室での教え子、スリランカからのAちゃん受験問題、その後。
このままでは、最悪次の1年間、正式な学校に行かれないかもしれない 、
と思っていたら、
「県では、学校に行きたい人は絶対にとりこぼさない方針です」
と、県の担当者のお言葉。
「えー!入学試験全くできなくても?」
「はい、募集人数枠を、越えなければ」
凄いこと聞いてしまった、定時制高校の話ですが。
定時制高校には外国人枠はない(少数だが、存在はする)。
募集人数枠には日本人と外国人の区別はない。
しかも大抵の定時制高校の入学希望人数は、募集枠よりずっと少ないらしいのだ。
偏差値が低く、人数の多い全日制高校に行くより、
生徒数の少ない定時制高校へ行った方が、先生がよく教えてくれるだろう、
そこでじっくり勉強する方がいいかも、と提言を受けた。納得。
まだ日本語もよくできず、おとなしいAちゃんを、
ガラの悪い級友(私の勝手な妄想)の中に放つのは怖い。
将来も考えると、今回もし全日制に落ちても、定時制に行くことになる方が、
いいのではないかしら。
先生もよく教えてくれるだろうし、この地域に根が張れるだろう。
受験用の勉強ではなく、綺麗な品格ある日本語を学び、
高校ではゆっくり芸術や文化も学んで欲しい。
選択すれば、午後3時半から授業があるのだ。
今回、色々調べた。
巷には営利目的ではない「たくさんの学びの道」があることを知った。
学校に行けなかった人は何歳になっても、学ぶ場がある。
たくさんのボランティアや公的組織が支えている。
まだまだ不完全、とても不完全だが、ある!
何をするにも お金 お金、収益、収益、 の中にいるので、
今回接した教育関係の人々の親切さ、優しさに心打たれた。
私たちの日本語ボランティアには、最近子供が増えだした。
今まではいなかったのに。
私たちも新たな経験を積んでいる。
彼等を放置しないで! 宝物ですよ!