2024年10月1日火曜日

外国人の高校受験

前回書いた、日本語教室での教え子、スリランカからのAちゃん受験問題、その後。

このままでは、最悪次の1年間、正式な学校に行かれないかもしれない 、

と思っていたら、

「県では、学校に行きたい人は絶対にとりこぼさない方針です」

と、県の担当者のお言葉。

「えー!入学試験全くできなくても?」

「はい、募集人数枠を、越えなければ」

凄いこと聞いてしまった、定時制高校の話ですが。

定時制高校には外国人枠はない(少数だが、存在はする)。

募集人数枠には日本人と外国人の区別はない。

しかも大抵の定時制高校の入学希望人数は、募集枠よりずっと少ないらしいのだ。


偏差値が低く、人数の多い全日制高校に行くより、

生徒数の少ない定時制高校へ行った方が、先生がよく教えてくれるだろう、

そこでじっくり勉強する方がいいかも、と提言を受けた。納得。

まだ日本語もよくできず、おとなしいAちゃんを、

ガラの悪い級友(私の勝手な妄想)の中に放つのは怖い。

将来も考えると、今回もし全日制に落ちても、定時制に行くことになる方が、

いいのではないかしら。

先生もよく教えてくれるだろうし、この地域に根が張れるだろう。

受験用の勉強ではなく、綺麗な品格ある日本語を学び、

高校ではゆっくり芸術や文化も学んで欲しい。

選択すれば、午後3時半から授業があるのだ。


今回、色々調べた。

巷には営利目的ではない「たくさんの学びの道」があることを知った。

学校に行けなかった人は何歳になっても、学ぶ場がある。

たくさんのボランティアや公的組織が支えている。

まだまだ不完全、とても不完全だが、ある!

何をするにも お金 お金、収益、収益、 の中にいるので、

今回接した教育関係の人々の親切さ、優しさに心打たれた。


私たちの日本語ボランティアには、最近子供が増えだした。

今まではいなかったのに。

私たちも新たな経験を積んでいる。


彼等を放置しないで! 宝物ですよ!






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