2022年7月28日木曜日

鎌倉殿

 NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が、周りで話題になっている。

タイトルがなかなかいいと思った。

とはいえ、私はNHKの朝ドラや大河はほとんど(ほぼ全く)見ていない。

せっかちな性格なので、連続テレビドラマをじっくり見入ることができない。


話題のこのドラマは、この地の周辺も舞台のようなので、

世間常識として知っておかなければと調べた。

とりあえずネットであらすじを確認し、

NHKプラスで、過去の放映を見てみることにした。

選んだのは、源平の闘いのクライマックス、壇之浦の闘い場面だった。


敗北を悟った平氏一門の武将たちや、乳母に抱かれた幼い安徳天皇が

三種の神器と共に海に飛び込む、まさに歴史絵巻の美しくも哀しい、

クライマックスの画面だった!


私がまだ世間を知らない頃、家族に囲まれて半分夢と空想の生活の時代に、

このような物語をたくさん読んだことを思い出した。

中学生の頃、父が「おもしろいぞ~」と、

吉川英治著「新 平家物語」を買ってきた。

全部で12~13巻と随筆が1巻。

姉妹で夢中で読んだものだ。

同じように、吉川英治著「宮本武蔵」も読んだっけ。

こちらは挿絵入りの、豪華本だった。

両方とも大切にとってある。


テレビ番組の「鎌倉殿の13人」は、シナリオ作家の切り口で

現代風に書かれている。

出演者も、整形や化粧で整えられた現代人の顔。

私は今後もあまり見ないと思うが、この物語は日本人ならだれでも知っておく

心躍る、日本人の原点というべき物語りのひとつだと思う。

社会に出てからは、日本的な判断や心情をともすれば捨てて生きてきたが、

着物が好きなのも、お茶に憧れておけいこしたのも、

子供時代に読んだ、このような物語が根底にあるからだ。

こころの奥に大切に持っていたい。


祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、

沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。

驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。

猛き人もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。


波は全てを飲み込む
怨念や時間さえも

大賀はす
夕方でも咲いていた。
2000年前の種から発芽した大賀はす。
壇ノ浦の闘いは1185年、たった835年前のことだ。
友人の母上は100歳で元気。
ううん!








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