夜中に目が覚めた。
朝の3時。夢を見ていた、まだその中にいた。
伊沙子さんが私の台所で、私の不備な調理器具を笑いながら、
手際良く朝食の支度をしている。
私は社会人になりたて風で、1人暮らしを始めたばかりの烏山の小さな部屋の台所。
私は横で、美味しそうに焼けていく魚や、味噌汁の香りに包まれている。
夜中までおしゃべりして、伊沙子さんが泊まっていった朝なのだろう。
実際には30代も終わりの頃知り合い、彼女が家にきたこともなかったが。
年齢はさほど離れていないが、怒涛人生をしてきた伊沙子さんはずっと歳上の
姉と母親の中間のような存在だった。
亡くなられて7年もたったんだわ!
(2018年12月12日Charing Cross 参照 上部の検索欄で検索できます )
目が覚めきれない状態で、彼女がそこにいるのを感じていた。
あの時代を忘れないでね!と、来てくれたんだ、と思った。
いつものミステリアスな微笑みを浮かべて。
私たちが、エネルギーと夢に満ちていたあの頃。
ロンドンでも同様。突進しがちな私のブレーキになりながら、
あなたも何やかや駆け抜けていた。
伊沙子さん、出会えてよかったです。
あの頃を忘れないで!と来てくれたんですね。
高齢になっても、身体が迅速に動かなくなっても、
心の中の「その人らしい光」は、消さないで!と。
外は雨。春に向かう雨の日曜日です。
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箱根は春間近 |
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