2017年12月31日日曜日

2017 大晦日

お久しぶりです。
多忙な年末だった。
多忙とはいえ、スケジュールの中には休息も、長いバス・タイムも入っているので、
あせってバタバタという感覚はない。
一人暮らし、リタイア生活の利点だ。

このブログをはじめて約2年になる。
最初は「鬱」対策として、100本連続を目指した。
このブログの他に、地元の様々な活動に参加することにし、開始した。
文化的な背景が異なる人々、でも私の生まれ故郷、私が何をしても受け入れてくれる。
主に同世代との交流。
本当に私、よくがんばったと思う。自分を殺しながら我慢もしたと思う。
基本的には楽しかった! だれとも交流がないよりは。

やがて、同じ顔に見えていたシニアたちの個性がわかり始めた。
代々この地に暮らす人たちよりも、
他の地から来た人たちの中に、おもしろい人がいる。
私と同職種のバックグラウンドを持つ人、大変優秀な人、
気軽に海外へフラリと絵を描きに行く人、
耕運機を操って広い畑を守っている、高齢一人暮らし剛腕女性など。
日本語を教えたり、習いに来る、海外からの人々のそれぞれの物語。

このブログを続けようか、迷っている。
目的の一つ、「自分がこの地に、足元に根付けるように。
身のまわりのちょっとしたことに、喜びを感じられるように」
は、一応目的を果たした(としよう)。
危うい時もあるが。
もう一つの目的は、ご無沙汰している友人たちへ、私は元気よ!のメッセージである。

これからは、書きたいときに書くという感じになるので、間もあくと思うが
気が向いたら見に来てください。
そんなこと言いながら、また連続書き込むかもしれませんが!

どうぞよいお年をお迎えください!
近所の年末風景:

空に向かって枝を伸ばすお城の梅・元気!

私と見つめあう一羽のかもめ

富士山がやっと白くなった!

老舗のかまぼこ店・一番にぎわう季節

魚河岸のおみこし待機中
お正月も出るんか?

釣り人一人

海は清々しい








2017年11月26日日曜日

スノーデン

2013年6月、米国・機密機構に所属するコンピュータ技術者・スノーデンが
国家機密データを盗み出し国外に脱出した。
英国の新聞(彼は英国の新聞社を選んだ)が香港のホテルで彼にインタビューした事件は、世界中を震撼させた。
その事件の経緯と現在を映画化した作品を、DVDで見た。
監督は、オリバーストーン。
当時、その劇的なニュースと彼の安全に毎日気をもんだものだった。
彼の著作も読んだ。この映画も大変おもしろかった。

すべて真実である。
スノーデンは、NSAの盗聴監視プログラム「プリズム」の存在を暴露した内部告発者だ。
世界中のすべてのネット上のデータは、監視されている。
毎日発生する何テラという膨大なデータは、キーワードでフィルターにかけられて、
チェックされている。
(こういうことを、私たちは何となくは知っていたが)
彼は日本にも、デル社の社員ということで赴任していた。
米国側が日本の自衛隊高官に日本国民全員の盗聴監視の依頼をするが、拒否される。
とはいえ、「日本の電力や通信などの主要インフラネットワークには、すでにNSAによってマルウェアがしこまれていて、いつでも制御することが可能なのだ」とスノーデンは教えられる。キー操作ひとつで、日本中の電気通信すべてがストップし、我々の生活の機能は停止するのだ。
ミサイルを落とされなくても、端末のキー操作ひとつで、日本は停止するのだ。
欧州各国も同じ状態であることをスノーデンは知る。
彼の所属していた機関は、あらゆる通信(SNS、チャット、Skype、FaceBook、Twitter、携帯電話等々)に無断でわからないように入り、みたり盗むことができる。
私はPC画面枠上部にあるカメラレンズの上に絆創膏をはっているが、彼もそうしていた。

中東の某高官を爆破しようと思ったら、彼の携帯のシムカードに向けて爆破命令を出す。地球の反対側から指一本で行う。
すると、爆撃機かドローンかが、爆発物をそこに落とすのだ。

このスノーデン事件のあと、色々なことがあって、盗聴問題は改正されたとはいえ、
現在はもっともっと巧妙に、すべてがだれかの手中にあり、制御され、
国家間で、サイバー内のし烈な戦闘がおこなわれているんだと思う。
ロシア、中国、米国がメインだろうか。
一方、敵国のデータが手中に入ることにより、何とか平和が保てているともいえるらしい。ちょっと納得はできる。

若いスノーデンは、正義感と罪悪感から、すべてを捨てる覚悟で摘発した。
これで世界が変わるとは思えないが、何となくわかっていたことが突き止められた。
そういうことを知らずに生活している普通の人を、
「おとぎ話の世界」でいいなあ、と彼がいう場面があった。
ほんとうにそうだと思う。

米国には、良くも悪くも、すごい人々がいて、それが何かあると表面に出てくる。
日本の「すごい人」って、いるかなあ。
いても表面に出てこないのかも。報道の質やレベルも違うし。
出てくるのは世界的視野から脱した、何か世間話レベルの話が多い気がして、
素敵じゃない!
いやいや、そうだから平和な国なのかもしれない。
実は属国であるのに、平和と考えることこそ、平和ボケかもしれない。
でも殺し合う戦争から遠い国ということは、とっても大切なことと思う。
たとえ、独立自衛もできない国でも、日本のほうがいい。
ボケていてもいい、放射能管理もできない国だけれど、他国へ侵略して
殺しあう国よりはいい。
子供たちを戦場に送りたくない。
子供たちに、殺人指令のキーを叩かせたくない。

昔一緒に仕事をした若い友人たちと、少し早めの忘年会をした。
たくさんの美味しいものやプレゼント、楽しい会話があふれた一日だった。

ワクワクのクリスマス・ツリー!
その他ケーキや飲茶など、ご馳走様でした。

ワイルドライス詰めローストチキン
前の晩作り、しょってきてくれた料理名人の友人作・超美味でした

私は鍋やお赤飯を用意・鍋は先週友人宅でごちそうになったものを参照。
これにスープを入れてぐつぐつ。おいしかった。

2017年11月3日金曜日

ポリファックス婦人

アメリカの女性作家ドロシー・ギルマン著に、
「おばちゃまシリーズ」という、シリーズ化されたワクワク冒険娯楽作品がある。
はじめて読んだのは30代始めか、中頃だと思う。
正式な日本語訳はまだ先のことで、日本語のダイジェスト版で読んだのだが、
大変惹かれて、いつまでも覚えていた。
翻訳本が出版されたのは1988年で、すぐに求め、以降シリーズを楽しんだ。

第一巻を最近読んだら、今でも面白い!
というか、今の私の年齢にピッタリの作品だと気が付いた。
ずっと後で知ったのだが、作者は自立した飛んでる知性の高い女性で、
翻訳者も女性の自立関連の本を数多く訳しているベテランだった。
この二人がタックルを組んだ作品、面白いはずだ。

さて、第一巻。
夫はすでに亡く育ちあげた子供たちは遠方に住む、元主婦の60代半ばの女性、
ポリファックス婦人が主人公である。
大きな贅沢はできないけれど、ほどほどのゆとり引退生活、地域の園芸クラブやボランティア活動などで活躍している。

ある日、医者に言われる。
「お体は健康のようですが、精神的にはウツ症の傾向がみられます。去年とは違いますね。何か心配事でもおありですか」
彼女は答える。
「わたし、同年輩の方々よりも長生きしようなんて気は、これっぽっちもないんです。
(略)もういいって気がするんです。
 何の役にも立たなくなって、生きていてもしょうがないって思いますの」
そこで医者は、孫の世話とかボランティアとか旅行とかお稽古とか勧めるのだが、
彼女は、やってはいるけれど、それほど好きではないかも、と答える。
規則に縛られ、いつも笑っていなければいけないなんてイヤ。
「じゃあ、もっとご自分にぴったりなものをお探しになることですね」
続けて
「昔からやってみたいと思っていたことはありませんか?いつか時間と余裕ができたら・・・と夢見たことは」
彼女は医者をまっすぐに見てうなずいた。
「ありますわ。子供のころ、スパイになるのが夢でした」

医者に笑われたが、彼女は真剣にこのことを考え続け、
やがてワシントンのCIAを訪ねる。
色々な手違いや偶然が重なり、彼女は世界をまたにかけるスパイになるのだった。
第1巻のタイトルは 「おばちゃまは飛び入りスパイ」

皆様は、いつかしたいと思っていたこと、ありますか?

私は、したいことを誰にも邪魔されずに生きてきた部分が多い。
そのために、やるべきかもしれないことは避けてしまったが。
(当然ながら努力もしたし、切ったこともある)
で、やりたかったこと(行きたいとか見たいこと)は、ほぼすべてやれた気がする。
満足している。
「親のそばにしっかり付き添い、最後を見送る」ということもかなった。
ということで、昨年の始めのウツ状態は、まさにポリファックス婦人に似ている。
私は地域につながりを持つボランティアやちょっとした仕事などをはじめて、
その時期をゆっくりと脱した。
ワクワクするほどではないが、楽しいといえる。

今、シルバーの方々と色々やっているが、その方々の中には、
隠れポリ(そう呼ぶことにする)もちらほら見え隠れする。
彼らは(私も)、もっとワクワクがあれば、いつでもすべて放って飛び出すだろう。
団塊シルバー時代だ。地域にはたくさんのサークルがある。
誤って、文化傾向や思索や常識が異なる人たちにとらえられないように、
参加する場合は、十分ご注意を!
隠れポリであっても、一人でいるのはよくない。
気持ちのいい人たちと交流して、時間を埋めよう。
人生経験を重ねた同志だ。

そして密かに(でいいから)自分のやりたかったことにトライしよう!
下手に公言すると、想像力のない常識的なジジババからコテンパに笑われるかも。
注意(笑)。
今なら昔よりは時間がある。私?もちろんあります。
スパイではないけれど♪♪♪

今年は酷暑のあとは初冬って感じ。
カメもゆっくりできなかったね。
もうすぐ冬眠かも。いつも寄ってくる。
オリーブについた実2個。

紅葉のブルーベリー


本日は秋晴れなり!

2017年10月22日日曜日

選挙と台風

今日は選挙の日。
台風21号、関東に接近中。
選挙と台風のために、文化祭、ある講演、展示会など予定が流れたり
何とかしたり。

現在刻刻と選挙結果が発表されている(午後8時だ)。
台風情報と並行して。
早々と、自民党圧勝、単独で過半数獲得とニュースが流れている。
得票数と、政党当選人数とが比例しないのは、一党独裁が長く続き、
政権政党にすべて有利に規則化されているからだ。

先進国(ニッポンは先進国ではないと思う)の中で、野党が育たないのも、
一党独裁の結果だ。
反感も多い首相を長期間許すのも、一党独裁の結果である。
そういう政治を許すのが、日本国民の民意である。

国を動かすのは、少数の精鋭や、かなりの人数の「考える人々」ではなく、
親類だ知り合いだ先生様だ、応援団だ、と、なれ合い議員を(ちょっとは)敬い、
目の前の小さな利益だけしか見えない、多数の愚か者たちだ。

また、社会の経済面だけを考慮すれば、経営者などは与党支持もあるだろうが、
先進国民ならば、「個」の人権を考えれば、一党独裁は恥ずかしい。

これが日本のレベルである。
地方と大都会人の意識の差も著しい。

野党も策がなさすぎる。
希望の党は野党ではない。自民党どうしの戦いである。
また、野党政権になったとしても、信頼できかねる。
まだ力不足だ。
英国のようにシャドウ内閣を作り、政権を担ったつもりで、政治を行い、
力をつけていって欲しい。
有能な議員の方々が、票の獲得のために、政策以外のことに奔走されるのを
みるのは辛い。
与党と野党が政策を論じ合い、目先の得票のためでなく、
広義の国民の幸せについて論じあう。
その意見を国民が判断して選択する、
そういうレベルの国に・・・なれるかしら?

まだ開票は、はじまったばかり。
予測結果が覆るかも?  そういうことはないか。

台風は深夜から夜明けが山らしい。
避難時のために必要な荷物はまとめた。
元気な一人暮らしなので、気楽だ。どうとでもなる。
嵐の中、投票に大きながばがばカッパをかぶっで出発!





2017年10月14日土曜日

映画 ドリーム

数日前に見た映画が頭から離れない。実話である。
日本題「ドリーム」
このタイトル、不服だ。そんな甘いもんではなかったろう。
原題「Hidden Figures」(直訳 → 隠された人々 )

時代は、1960年代、コンピュータがまだヨチヨチ歩きだった頃だ。
舞台は、米ソの宇宙開発競争まっただ中のNASAである。
主人公は3人の黒人女性。3人とも数学の天才でその頭脳明晰さにより、最上級の教育を受け肩書を持つ。
とはいえ人種差別の残る時代、薄給の臨時雇いで管理職にもなれない。

人工衛星やロケットの離陸および着地には、私には想像もできない高度な数学の計算が必要のようだ。
彼女たちの仕事は、衛星軌道や着地点を計算して割り出すことである。

*************************************************************************************************************
******* 以下 映画のストーリーである。それほどのネタはない映画だが、      *******
******* 知らないほうがおもしろいかも。                     *******
******* 読みたくない人は次の「******* 」マークまでパスしてください。      *******
*************************************************************************************************************
    
オフイスも何もかもが、白人と黒人は分かれていた。
白人たちから遠く離れた黒人だけのオフイスにいたのでは(携帯もLineもない時代)
計算のためのやりとりは間に合わない。
そこで主人公の一人は、白人男性だけのオフイスに席が設けられる。
女性は白人の秘書だけだ。
黒人の彼女は同じコーヒーポットも使えず、トイレも遠くにある黒人専用に行かなければならない。
やがて、彼女の迅速な計算がなければ有人衛星の打ち上げができなくなり、
国家機密会議にも出席が必要になる。
白人女性さえも出席していない時代、女性プラス黒人の彼女は
目立たないようにひっそりと小型計算機(上級電卓のようなもの)を手に出席するのである。
そして会議の中心問題、着地地点の軌道を決めて宇宙飛行士を救出すること、は彼女の計算結果、
つまり彼女の力量にゆだねられるのだ。
実際はこの映画よりはずっと困難だったと思うが、やがて功績が認められて差別が薄れてゆく。

コンピュータがヨチヨチ動き出した時代。
いずれ彼女たちに代わり、コンピュータが計算を担うだろうと予測できた時代である。
別の主人公は、白人専用の図書館に潜り込み、Fortranというコンピュータ言語の本を入手する。
天才の彼女にとって、プログラミング言語の習得は簡単なことだった。
そして計算室の(colored computer という部屋で多くの優秀な黒人女性が計算に携わっている)
女性たちにコンピュータ言語を教え始める。

もう一人の女性は、NASAで最初の女性技術者になる。

IBMコンピュータが稼働を開始する。
しかし、IBMの技術者たちも、まだよく稼働できない上に計算ミスもある。
それを助けるのが彼女たちである。
やがて彼女たちが、NASAのコンピュータを担うことになるのだった。
***********************************************************************************************************
******* 以上 映画のストーリー終了                      *******
************************************************************************************************************
    
彼女たちの年齢は、私の母親とほぼ同じだ。
そしてこの映画の舞台となった年代(宇宙開発競争時代)は私が大学生から社会人になる少し前の時代だ。
夜明けに家中で起きて、帰還宇宙船が無事回収できるか、祈りながらテレビ中継を見守ったっけ。
米国の宇宙挑戦は進み、やがて月面到着に至る。
月面に到着した宇宙飛行士3人は世界中を凱旋した。
東京で行われたパレードをすぐ近くで見た!
日に焼けて精悍だなあと思った(身長180センチ以上の白人男性しか選ばれなかった)。
アメリカ大使館近くのビルには「Welcome Astronauts」の垂れ幕がひるがえり、大騒ぎだった。

その陰に、こういう人たちが「隠されて」存在していたのね。
自分が行った計算結果の報告書の隅に、名前さえ載せられない、削られてしまう。
私の身のまわりでも、過去に似たことはあったし、今もあるでしょうが。
  二重差別 … 私は女性であり、そのうえ黒人である
米国のフェミニスト アリス・ウォーカーの言葉を何度も思い出した。

NASAのオフイスは、人々は、学卒の私が入社した外資系(米国)のコンピュータ会社を思い出させた。
男性の中に一人、同じ職種に携わるというのも、その後の私の社会人人生で多々経験したことだ。
そこから、自分の社会人としての色々を思い出した。
映画の中で「Work like dog」という言葉が聞こえたこともあったかもしれない。
入社したとき、「女性らしくあれ、でも仕事は犬のように働け」と言われた。
半分ぼんやりしながらも、みな「やる気」だった。幸せだった。

やがて社会人としての実力がつき、ある年齢になると、男性のライバルとなる。
どの男性も追いつけないくらい、超超超頭脳優秀ならまた別だろうが、そうでなければ、
おだやかに体制を受け入れ、出っ張らなければ、昇進はしないが暖かく扱われる。
ま、あまりやる気にはならないわね!
そこをうまくやるのが能力ではある。
差別だと心をとがらせるのは無意味。女は女のやり方で。
人生の最終目標は、幸せな結婚生活なのだから。それ以外は不幸、大変だ。

日本はまだそういう時代だった。

色々思い出すが、それはまた別の機会に。

今の若い人の多くは専業主婦だなんだ言っていられないようだ。
食べていくために、お母さんたちも何でもいいから
仕事をしなくては!という時代だ。
仕事の意義とか自立とか考えられたのは、時代にゆとりがあったからかもしれない。
若い諸君、大変ではあるだろうが、頑張ってください。よくはなってきていると思います!

言いたい:
働くということは、自分の仕事を持つということは、素晴らしいことだ。
困難な時もあるけれど、本当に素晴らしいことだ。
若者は、辛くても素晴らしいと思える仕事や職場に出会ってほしい。
大人は、そういう仕事や職場を作ってほしい。
また、人材を見極められ、冷静で社会的な判断のできる大人の女性をもっと多く育ててほしい。

仕事は素晴らしい!
専門知識・専門分野を身に着けよう!
彼女ほど高度でなくても。
それは武器でもある!
「ドリーム」の一場面借用画像
映画「ドリーム」の予告ビデオ
http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/


2017年10月5日木曜日

祝!ノーベル文学賞受賞!

夜遅く外出から戻り、カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞を知った。
私は彼の大フアンだ。
特に「私を忘れないで」を読み終わったときは、言葉がしばらく出なかった。
哀しみ、愛おしさ、命。
この物語を書いているとき、作者はどんな気持ちだったろうかと思うと、
尊敬し胸が熱くなった。
でも、二度と(可能ならば)読みたくはないけれど。

1986年、ロンドンの町を歩いていたら、どこの本屋にも山積みに展示されていたのは
「An Artist of the Floating World」BY KAZUO ISHIGUROの本だった。
表紙は、日本の美しいお盆ちょうちん、白地に桔梗の花の絵。
アジアの片隅から来た私は、世界の大都市ロンドンにまだ慣れていなくて、
なんとなく萎縮していたかもしれない。
そんな中で出会った本、とてもうれしかった。母国が誇らしかった。
今も大切に持っている。

イシグロの作品「日の名残り」は、これぞ英国の心、という作品を日本人が書いた
と話題になった。
でも私は、その心情に国境はないと思った、いい作品だ。
国境のある文学を、私は受け入れられない。理解できないのだ。
村上春樹も、読者に国境はないようだ。
イシグロは、そして村上春樹も、「翻訳」に大変気を使っている。
日本語にしても英語(世界語だ)にしても、味が変わらないように。
日本の他の作家も(世界的な根幹的な視野の作品なら)、
その点が今後の課題かもしれない。

偶然だが、今日村上春樹の最新作「騎士団長殺し」を読み終わったところだった。
彼もノーベル賞候補だったのね?
彼の作品を初めて読んだ。
おもしろかった、楽しかった、とても、とても。
語り口がおもしろい、楽しい。嫌われるのもわかるが、私はOK、好き。
「春樹ワンダーランド」っていう感じ。
書く力量もさすがだと思う。すごい。
時々、英語で書いて日本語に訳したような感じの部分もあった。
それでいい。まったくそれでいいと思う。

でもでも、私は、イシグロの深淵さ、思慮深さのほうに、
大きく大きくおおき~~~く軍配をあげる。
(春樹氏の作品は一作しか読んでいないので、語る資格はないが)
対応も自然でスマートだ。
春樹氏は、へんな愛読者がTVにはしゃいで出てきて、お気の毒だと思う。

お二人ともほぼ同年代。
これからも、楽しみにしていますよ!
当時(1986年)本屋さんに山積されていた本



2017年9月23日土曜日

故郷は進化中

暑いとはいえ、空はどこまでも高く、肌をかすめる風はひんやりして心地よい。
お彼岸のお中日で、休日の今日、家にいたらおせんべボリボリの午前だろう。
それよりはと、日本語ボランティアの課外イベントに参加することにした。
イベント会場のお城は、我が家から徒歩数分でもあることだし・・・。

お城の案内を、地元の中学生が英語で説明するという行事。
中学生たちの英語経験を増やし、昨今続々と増えている海外からの観光客に
気楽に対応できるようにしたいのだ。
案内を受ける外人を募集していて、私の所属する日本語ボランティアの会も、
参加することになった。
私も2人の先生と共に、参加希望の生徒を連れて参加したわけである。

生徒たち:フィリピン、香港、カナダ、タイ、米国と色々


怪しげなおじさん風!もいる

ガイドするのは地元(我母校)中3女子s!
はきはきしていて物おじせず、とてもよくできました!
忍者姿とゆかたで、サービス満点。
右のはるかちゃんは、途中で帯がゆるみ、ヘルプしました。

英語で説明を聞いていると、場内の風景が大変エキゾチックで
「本物志向で価値が高い」ということを実感する。
つまり、建物や環境は外形だけまねたのではないし、
(文化庁レベルで修復維持されていると聞く)
この場所で色々なことがあった歴史そのものであるということだ。
ディズニーランド的では、まったくないということだ。

私たちのグループ。2人の中学生ガイドに4-5人のゲスト。
私たちのグループは大盛り上がりで、終了地点に着いたのは最後だった。
このようなグループが15位あって大盛況のイベントだった。

一生懸命説明しています。
説明図も用意されていました。
たくさん予習したんでしょうね。
Good Job!
本日の参加メンバーの中に、この地や周辺の宿泊案内Webサイトを開いている
米国人男性がいた。
この地に住んで、世界中に誘致発信しているとのこと。
色々話が弾んだ。

私、読みはじめた所なのだが、村上春樹の最新作の舞台はこの地である。
もろ、ここなのだ。ただ地名を貸しているだけで、他でもいいかな、と
今の時点での感想ではあるが。今後変わるかもしれないが。

春樹の読者は世界中にいる。
だから、この地の発信もよりしやすいし、問い合わせもかなりきているそうだ。
でも、彼は(多くはそうなのです)この本は読んでいない。

フフフ、何はともあれ、故郷は進化中。

たくさんのありがとう そして またね!

友人 内館牧子さんの「お別れ会」だった。 参列者に配られた本の中に、 お得意なイラストと共に 次のメモ書きが挟んであった。 「 心配しないで あっちでみんな元気だから!」 ネー、ダヴィンチに会った? 元就に会った? あっちに行ったらみんないるね、と話したことがあったわね。 4月5...