帰国前に、もう一人の友人と一緒に再訪してくれた。
一泊しか時間がなかったので、大急ぎで秋の箱根を案内した。
秋晴れで、仙石原のすすきは見頃、御殿場では、富士山もすっきり大きな姿を現してくれて、
よかったなあ。
有名な中華料理店の奥の特別席。
おいしい豪華料理でお腹がいっぱいになった、私たち3人
(N、その友人と私)の前に、店のチーフ、Nooさんが再び現れた。
「今日は昔キーウィハウスにいたNooさん(愛称・日本人男性)が是非というので、
彼のいる横浜の中華料理店に行こう」 とN。
「餡かけかた焼きそば食べよう!」
「私は、ラーメンとぎょうざ」なんて出かけて行った。
行ってみたら、立派なお店で、ラーメンやぎょうざというには・・・。
名前を告げると、奥の特別席に通された。
チーフ、料理長、と呼ばれ、Nooさんが奥から現れた。
白い帽子をかぶった、立派な中年男性だ。
Nと15年ぶりの感激の再開である。
テーブルに置かれたコースメニューには、「料理長特製」の見出し、
そして最後に料理長の名前(Nooさん)。
我らは、特別なご招待を受けたことを知る。
そして、心温まるサービスと食事のあと、Nooさんの再登場となったのだ。
仕事にもプライベートにも行き詰った29歳、英語もできないのにNZに行った。
キーウィハウスでの半年は、彼に再び生きる力を与え、自分の仕事は、やはり料理人という
思いで帰国した。がんばった。
彼はいつも、キーウィハウスへの恩(それはNへの恩)を忘れず、
いつか、きっと、自分の料理を食べてもらおうと思っていた。
Nは、たくさんの若者を統率しながら、いつもおだやかなNooさんに、無意識にきついことをしたことを悔やんでいた。
実はNooさんは、なんとも思っていなかったそうだ。
「夢がかなった」というNooさん。
「自分のやってきた仕事、間違っていなかった。私こそ夢がかなった」とN。
Nの目からは涙が止まらず、Nooさんの目もうるうるしていた。
素敵な夜だった。
若い時、すべてを捨てて海外へ出た、この経験と勇気は、一生の力になると思う。
そういう若者を、時には迷いながらも心をこめて接し、支援してきたN。
ありがとう そして ごちそう様でした!
料理長特製前菜 このあとフカヒレスープが続きます |
美味につきます 料理の一部 |
ほんと ステキなディナーでした。
返信削除付き合ってくださりありがとー そして ありがとうカード創作ありがとう。
心のこもったカードですね。
私 泣いてるし w
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