2016年10月21日金曜日

感動のディナー

今年のお盆に、我が家に滞在したNZ在住の友人Nが、

帰国前に、もう一人の友人と一緒に再訪してくれた。

一泊しか時間がなかったので、大急ぎで秋の箱根を案内した。

秋晴れで、仙石原のすすきは見頃、御殿場では、富士山もすっきり大きな姿を現してくれて、

よかったなあ。



そして最後の日、感動のディナーをいただいた。



「これで僕の夢が、ひとつかないました」

有名な中華料理店の奥の特別席。
おいしい豪華料理でお腹がいっぱいになった、私たち3人
(N、その友人と私)の前に、店のチーフ、Nooさんが再び現れた。

「今日は昔キーウィハウスにいたNooさん(愛称・日本人男性)が是非というので、
 彼のいる横浜の中華料理店に行こう」 とN。
「餡かけかた焼きそば食べよう!」
「私は、ラーメンとぎょうざ」なんて出かけて行った。

行ってみたら、立派なお店で、ラーメンやぎょうざというには・・・。
名前を告げると、奥の特別席に通された。
チーフ、料理長、と呼ばれ、Nooさんが奥から現れた。
白い帽子をかぶった、立派な中年男性だ。
Nと15年ぶりの感激の再開である。

テーブルに置かれたコースメニューには、「料理長特製」の見出し、
そして最後に料理長の名前(Nooさん)。

我らは、特別なご招待を受けたことを知る。
そして、心温まるサービスと食事のあと、Nooさんの再登場となったのだ。

仕事にもプライベートにも行き詰った29歳、英語もできないのにNZに行った。
キーウィハウスでの半年は、彼に再び生きる力を与え、自分の仕事は、やはり料理人という
思いで帰国した。がんばった。
彼はいつも、キーウィハウスへの恩(それはNへの恩)を忘れず、
いつか、きっと、自分の料理を食べてもらおうと思っていた。

Nは、たくさんの若者を統率しながら、いつもおだやかなNooさんに、無意識にきついことをしたことを悔やんでいた。 
実はNooさんは、なんとも思っていなかったそうだ。

「夢がかなった」というNooさん。
「自分のやってきた仕事、間違っていなかった。私こそ夢がかなった」とN。
Nの目からは涙が止まらず、Nooさんの目もうるうるしていた。

素敵な夜だった。
若い時、すべてを捨てて海外へ出た、この経験と勇気は、一生の力になると思う。
そういう若者を、時には迷いながらも心をこめて接し、支援してきたN。

ありがとう  そして ごちそう様でした!

料理長特製前菜
このあとフカヒレスープが続きます

美味につきます
料理の一部

2 件のコメント:

  1. ほんと ステキなディナーでした。
    付き合ってくださりありがとー そして ありがとうカード創作ありがとう。
    心のこもったカードですね。
    私 泣いてるし w

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