体にいい飲み物で、自分に合ったものを探している。
栄養もあり、カルシウムも含み、各種効用もあり、カロリーの少ないもの。
結果、現在の所、ココアを飲むことにした。
ピュアココアに、スキムミルク。
最初は豆乳だったが、カルシウムという点で、スキムミルクに軍配。
そして砂糖。現在はグラニュー糖だが、黒糖またははちみつにしたい。
ココアを練っていると、いい香りと共に、白髪の上品な老人の顔が浮かんだ。
私が小学生から中学生の頃だった。
家に定期的に「貸本屋」さんが、自転車で来ていた。
毎週か10日おきか、本を何冊かおいてゆくのだ。
「映画の友」「芸術新調」「世界」「中央公論」などを覚えている。
我が家は、宝石・ミステリマガジン・SFマガジン・文藝春秋・暮らしの手帳
婦人之友とか、子供の学習雑誌などを色々とっていて、本が溢れていた。
その貸本屋さんとどう知り合い、なぜとるようになったかはわからない。
貸し本を運んでくるのが、その白髪の老人だった。
多分彼がオーナーだろう。私には老人に思えたが、50代位と思う。
近所には、本をとっている家はなく、その人は、家に向かって来ていた。
若かった父と、長く話していることもあった。
その人は、どうみても、最初からそのような仕事をしていた人には思えなかった。
生活は豊かではなさそうだったが、言葉使いや物腰など、大変上品だった。
子供の私でさえも、場違いの仕事人に見えた。
知識も深かったようだ。
あるとき、その人はココアも売り始めた。
本当のココアはこうやって飲むものだ、と、
父とその人が、ココアをミルクで練って作ってくれた。
食べ物に関することになると、私の記憶は鮮明である!
シルバーになった私が、一人ココアを練りながら思う。
あの人は、人生の途中で何かあって、貸本屋さんをはじめたんだろう。
いい人生だったろうか。
あの笑顔を思い出すと、いい人生だったに違いない、と確信できる。
コーヒー、紅茶、緑茶とかカフェインの多い飲み物が飲めない私にとってココアは一番の飲み物なのだ・・!
返信削除ココアって香りの高いのは本当に美味しい!
あなたがココアを練って ココアを楽しんでいる様子を思い浮かべています・・。
そして 我等の年頃って・・フトした時に 遠い昔のなんでも無い事をおもいだすんですよね~~・・。
そして その時は何も思わなかったその遠い昔の事を 今の自分が色々想像したり・・分析したりして想ってみる・・。
なんか タイムマシンに乗った気分・・。
ほんと、年を重ねると思い出も多重になりますね。
削除深いのだ。
ココアには、カフェインがないのね?知らなかった・・・。