脚本は、倉本聡。
見られない時のために録画までしている。
私としては、珍しいことだ。
見始めたのは、スタート後、かなりたってからだ。
話題になってはいたが、老人ホームのドラマとのことで、敬遠していた。
偶然見たとき、私よりちょっと上の世代の、俳優・女優たち、
昔は主人公レベルのスターたちが、綺羅星のごとく登場していて、驚いた。
皆、年齢を重ね、年相応、または良くも悪くも大変身、
そういう様子も見ていて楽しく、欠かさず見始めたのだ。
衰えた美貌や体力にも、愛おしさを感じるとは。
このドラマの出演者たちは、皆ワクワクしているに違いないと思う。
男優陣は、顔に歴史を感じる。立派だ。
女優陣も、きれいだ。美容にもがんばっているんだろうな。
さすが、一線を張っていた人たちだ、と思う。
このドラマは、過去にTVや演劇などに貢献した人たちのための、老人ホームが舞台だ。
選ばれた人は、入居資金等は不問である。
海を見下ろす広大な敷地に、一軒ずつ、個人の小さな家が点在し、
しっかりケアされている。
「こんなに贅沢で、現実離れしている所が舞台なんて・・・。
みる気がしない!」と、ある友人は怒っていたが・・・。
とはいえ、これは、倉本氏の夢だろう。
アメリカには、俳優たちのための、老人ホームがある。
そこを舞台にした名作もある。
俳優たちが将来を憂うことなく、思いっきり舞台に打ち込めるように、
日本にもそういう施設があったら、という夢。
いつも思う。
一度有名になった人は(有名にならなくても)、その後の生活が大変だなあ、と。
先を憂うことなく、芸術やスポーツに専念できたら、どんなに素晴らしいだろう!と。
日本にも、このような老人ホームがあったら!
倉本氏は、ここを舞台に、元俳優・女優たちのドラマを描く。
たくさんの話の中に、実話がらみの業界の話が、わんさかあることがうかがえる。
大権力組織のNHKと戦った倉本氏だ、ずいぶん丸く描いてはいるが、
統制されている言論や、他の先進国と比べ、俳優たちへの国からのバックアップのなさなど、多くの問題を、すっと提示している。
これは「遺書」だな、なんて思うこともある。
お堅いことは抜きにしても、同じ時代を生き、年齢を重ねたスターたちを
見るのは楽しい。
年月の経過は、美人にもブスにも、だれにも、平等にやってくるのだ。
PS
今日ビデオをみていたら、エマ・トンプソンがちょいとした女医役で登場した。
おしゃれな役なのだが、いつもテントのような服を着ている。
いくら素敵なファッションでも、体のラインをあまりに覆っている。
ああ・・・・。多分、お腹とかでっぷりなんだろうなあ。ああ・・・。
「やすらぎの郷」の女優たちは、皆大変スリムだ。
どちらがいいとは、一概にはいえないが。
写真
台風の去った夕方、外出ついでに、海に行ってみた。
台風の影響はあまりなかったこの地、海水浴は禁止されていたが、
海は、それほど大荒れではなかった。
私も日本に行く度に 30年前の有名俳優を今見ると・・私にとっては30年は空白・・。
返信削除だから 全員いきなり! 歳をとっている・・。 ビックリして・・なんか愕然とする。 あんなに輝いていた人達がみんな萎んで 汚くなっている。
そう・・! あなたが言う様に どんなひとでも平等に老いて・・平等に死んでゆくんだなぁ~ と しみじみ思います。
だから 自分の事を そう悲観する必要なないんだなぁ~・・と慰めています(笑)
いつもあなたの傍には ”海”があって・・いいですね~~。
広く 果てしなく広がっている海を見るだけで 心がいやされますね!
私もあした ちょっとドライブして海でも見にいこうかな・・?