13日から16日まで、この地方はお盆だ。
少し前には感じなかったが、もっと高齢になった時、
この行事をひとりでやるのは、なかなか大変だと思った。
今はできるので、できる時にやっておこうと思う。
お寺に向かう道を歩いていると、背の丸くなった母がずっと先を歩いている。
その前の方には、やはり花を持った叔母が歩いてゆく。
私もその1人になったんだなあ、母はいつも「お寺に行くのは大変」と、
こぼしていたっけ。
お墓の掃除をし、花を飾りお線香を供える。
近くにある知人たちのお墓もお参りして、お線香を供える。
大国様に挨拶して、お布施や年間使用料、お塔婆料を納める。
お寺には大きなボクサー犬のような犬が繋がれている。
犬はサングラスをした私を凝視して動かず、固まっている。
花器を洗う私を、息を止めて凝視し続けている。
サングラスを外してみたら「なあんだ」という感じで、
すっと顔を上げて自分の小屋に戻っていった。
何なの?君たちは匂いでわかるんじゃないの?
お盆の初日は坊さんが檀家を回り、お経をあげるのが通例だったが、
昨年から、檀家周りは中止になった。
とは言え、 家の仏壇の前に果物やお菓子、お団子を備え、盆提灯を飾る。
夕方には迎え火を焚き、食事も供える。
20回はゆうに超えている作業なのに、今年は時間がかかっているかも。
お盆の最後の日は送り火をして、海辺に精霊流しに行く。
近所の親しい方がホウズキを届けてくださり、お線香をあげていった。
多分あとは誰も来ないだろう。
それをいいことに、お盆の間は先祖や両親、亡くなった親友や友人知人が集まり、
賑やかになるだろう。
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今年もお盆がきました。 準備、取り込み中 |
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