一人で車を走らせているときほど、完全に一人になれるとき、集中できるときはない。
一人暮らしとはいえ、家にいるとやらなければならないこと、やりたいことなどが
頭に浮かび、どこか気ぜわしい。
NZに暮らす友人は、疲れると森の中へ車を走らせ、数日過ごす。
ぐっすり眠れて生きかえるのだそうだ。
駐車場に車を停めて、長い時間過ごすのも好きだそうだ。
外からは車中はみえない。
車中からは外がよく見えるので、孤独感もないそうだ。
車は、移動できる個室だ。
車にコーヒーやランチを積み、パソコンを積み、音楽も本も積み、
野外で素敵な時間を過ごすのが夢だ。
それも、静かで、人のあまりいない、安全でかつ洗練された所。
洗練された所というのは、田んぼの空き地とかではなく、
海外にあるような、そのように過ごせるように整った空間という意味だ。
一人のときは何かに集中でき、友人たちと行くときは、楽しいピクニックができる。
あったのです!見つけたのです!それなりに、ですが。
若い人に聞いてわかった。
家から車で10分足らず、高速道路に入る脇道を下ると、広い砂浜が広がる所。
この地は、何十年も前に、海岸線に高速道路建設を許可し、広大な砂浜を失った。
ばかなことをした、と、多くの人が思っている。
高速道路に入る脇道を下ったそこには、昔と同じ広大な砂浜が広がっていた。
海に向かって車を停められる、おおきなスペース。
その先に、砂浜が続き、そして海がある。
砂浜でボール遊びをしている親子、そのボールにじゃれるとんび。
ここなら、外でお茶を沸かしたり、寝転んだり、なんでもできそう。
10台くらいの車がとまっていたが、皆、静かに海を見ていた。
遠くに行く勇気はまだないが、これを手始めに、まずは近場をもっと探検したい。
車にいろいろ積んで、いい時間をすごそう!
気をつけないと、マギー・スミス主演の英国映画
The Lady in the Van (邦題:ミス・シェパードをお手本に)みたいになっちゃう。
ちょっと違うんですが!
発見できたいい日だった。
なかなか海辺に近づけないくらい広い砂浜 |
車の中を覗きに来た?鳥 多くの種類の鳥がたわむれている |
海に向かって停まっている車たち |