2017年3月20日月曜日

3月の園芸講座

月1回の園芸講座に出席した。
今回は「病害虫対策」。
いつもながら、目の前の土・植物・水・空気の話は、すなわち、
農薬、原発、地球、宇宙へと、つながる。

最近、植物の属と関わりを持つようになった私だが、いつも思う。
「この属はすごい!人間より強い!したたかだ!」と。
動けないのに、異なる時間の流れの中で、着々と時間をつなぎ動じない。
万全に防備された小さな種子カプセルの中に、遺伝子の設計図を詰め、
風に乗ってどこまでも飛び、二千年経過しても芽生えるのだ。

今月のレッスンは園芸植物の病気と害虫。
以下、私の聞き間違えもあるかもしれないが、一部を。

表面に見える虫については、ムシするくらいでOK、
卵のうちに見つけてとってしまえばいい、とのこと。
問題は地中のセンチュウと、病気つまりは「菌」。
センチュウは土の中に食べるものがなくなれば、いなくなる。
一度沸いたら、そこの土で植えるのを数年放置すれば、大丈夫。
ナスやトマトを、続けて同じ所に植えないほうがいいのはそのためだ。
しかし、農業はそんなことはいっていられないから、薬を使う。

ということで、農薬のことなど聞いた。
農薬がかなり使われている野菜を食べたからといって、
すぐに体に支障をきたすわけではない。
放射能と同様だ。
だから、こわい。

自家製の自然栽培ということで、個人で売っているような野菜は、
先生は買わないそうだ。
農薬を正しく使っているか、適量を使用しているか、わからないから。
それよりは、農業に対する日本の大変厳しいチェックを受けた野菜のほうが安心。
嬬恋のキャベツなどのチェックはすごい、とのこと。

菌と薬との格闘の話。
できるだけ化学肥料は使わないで、有機肥料や自然のままのものを使うように。
本来日本の気候には不適なりんご、ぶどう、ばらなどの、薬漬けの話。
ム~~~。

沈丁花の香りでいっぱいの我庭を眺めながら、
この庭の土の下には、たくさんのセンチュウがいるんだろうな、と
溜息をつく私である。
とはいえ、吐息と共に、園芸にはまりそう。
小さな庭なんだけれど。
植物の生成は何と科学的なことだろう。
若かったら、植物や農業を学びたいくらいだ。

書ききれないけれど、色々なことを知る楽しい講座である。

園芸講座の行われる建物は、花々や樹木園に囲まれている。
近隣農家による日曜販売市場も開催。

2 件のコメント:

  1. 本当に植物は偉大だとおもいます。
    生きてるし 途方もない時間、歴史を繋ぐし
    宇宙との関連性も大きい・・・
    とんでもない世界を覗いてしまいましたね!
    素敵な世界へ足を踏み入れましたね!

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  2. そう!あなたは、国営の農業試験場の中で、大きな牧場を駆け回って育ったのでしたね、確か。
    だから、自然を体で知っているのね⭐︎

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