2017年3月5日日曜日

電車でゴトゴト

英国の挿絵作家、ランドルフ・コール・デコット(年代は日本の明治時代に活躍)
の絵本を読んだ。
その中に次のような説明があった。

  汽車が発明され利用されはじめた時代、彼は汽車に乗ると気持ちが
  高揚して、想像力が刺激された。
  『不思議な国のアリス』を書いたルイス・キャロルも同様で、
  『不思議な国のアリス』の全部の章のタイトルを思いついたのも、
  ガタンゴトンと汽車にゆられているときだった。

思わず、大きくうなづいた私。
電車にゴトゴトゆられているときって、魂が解放される。
大学時代、そして会社に勤めはじめたとき、東京に住んだり、
電車通勤したりと混在はするが、
多くの時間を片道1時間半から2時間以上の電車通学・通勤を経験した。
熟睡、友人との会話、読書と、1日の多くの時間を、電車の中で過ごした。
あの時間があったから、たくさんの読書ができたと思う。
この読書は、現在大きな財産になっていると思う。
現在は新幹線通勤も利用できるが、新幹線もなかった、
または通勤には贅沢だったあの時代。
電車の中のゴトゴト時間は、本当になつかしい。

今も、急ぐ必要がないときは、できるだけ「ゴトゴト」で行く。
ゴトゴトのリズムの中で、眠りの世界に潜る気分は、何物にも代えがたい。

あしたは出かけるのだが、早めに出て「ゴトゴト」したい。
何をしようか、眠ろうか、楽しみだ!

2 件のコメント:

  1. ゴトゴト電車って、いいですね。挿し絵が素敵だこと。すぐにでも乗ってみたくなりました。

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  2. 昔はみんな ”汽車” と言っていた・・ってか私は今でも つい! ”汽車”と言う。 すると若者が笑う・・どの時代の人・・?
    でも 我らの世代は 普通に”汽車”と言う・・。
    今は 長距離の汽車を ”列車” と言う・・。
    で 都市部を走っているのを”電車”と言うそうだ・・・。

    でも やはり 私は ”汽車”と言う言葉が好きだ・・たとえ電気で走って・・蒸気機関車でなくても・・。

    列車でも電車でも 近場でも・・枕木の上を走るのは旅の気分ですね~。 あなたの言う様に・・ゆっくり走る方が郷愁があるし・・。
    特に海外での列車の旅は どこに行っても いい感じがします。

    知らない人が・・手を振ってくれると もっと嬉しくなります。 だから私はいつでも 窓から体を乗り出して大きく手を振る事にします・・。
    窓の開かない新幹線はちょっと寂しい・・。

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