英国の挿絵作家、ランドルフ・コール・デコット(年代は日本の明治時代に活躍)
の絵本を読んだ。
その中に次のような説明があった。
汽車が発明され利用されはじめた時代、彼は汽車に乗ると気持ちが
高揚して、想像力が刺激された。
『不思議な国のアリス』を書いたルイス・キャロルも同様で、
『不思議な国のアリス』の全部の章のタイトルを思いついたのも、
ガタンゴトンと汽車にゆられているときだった。
思わず、大きくうなづいた私。
電車にゴトゴトゆられているときって、魂が解放される。
大学時代、そして会社に勤めはじめたとき、東京に住んだり、
電車通勤したりと混在はするが、
多くの時間を片道1時間半から2時間以上の電車通学・通勤を経験した。
熟睡、友人との会話、読書と、1日の多くの時間を、電車の中で過ごした。
あの時間があったから、たくさんの読書ができたと思う。
この読書は、現在大きな財産になっていると思う。
現在は新幹線通勤も利用できるが、新幹線もなかった、
または通勤には贅沢だったあの時代。
電車の中のゴトゴト時間は、本当になつかしい。
今も、急ぐ必要がないときは、できるだけ「ゴトゴト」で行く。
ゴトゴトのリズムの中で、眠りの世界に潜る気分は、何物にも代えがたい。
あしたは出かけるのだが、早めに出て「ゴトゴト」したい。
何をしようか、眠ろうか、楽しみだ!
2017年3月5日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
秋の夜の想い出
深夜、突然ビートルズの曲が聞こえてきた。 身体の周りに、ロンドンのあの街、あの通りが襲ってきた! 雑踏の音、笑い声、匂いまでする。 「去年ね、この前の通りを、ポールが通ったのよ! 授業中だったけれど、皆で飛び出して見に行ったわ」と、 先生の弾んだ声。 私が軽く英語学校へ行きながら...
-
酷暑で外出を避けている。 取り立てて大きな用事はないこともある。 クーラーの中で幸いである。 近くの病院に知り合いが入院した。 本の差し入れに行く。 町内の夏祭りがあった。誘われて夕方行ってみた。 一人暮らしで用事の少ない夏休みには、 外出やおしゃべりは必須である。 焼きそば、焼...
-
あけましておめでとうございます もう23年も前になるのね。 1999年から2000年に変わる時、コンピュータのどこかで支障が起こるかもしれないと、 関係業種の担当者はいつでも出勤できるように控えていた「2000年問題」時代。 あの時、私はまだ心は半分コンピュータ業界にいて、気...
-
私の 「終活@片付け」 は生活上、一番の悩みだ。 頭の中では、いつもああしようこうしようと思いながら、 なかなかはかどらない。 早く片付け終わって、「今ここの」自分の生活第一で生きたい。 今は、心の中は半分過去整理で、でも実際には進まず。 今を生きていない! 宙ぶらりんで、仮想...

ゴトゴト電車って、いいですね。挿し絵が素敵だこと。すぐにでも乗ってみたくなりました。
返信削除昔はみんな ”汽車” と言っていた・・ってか私は今でも つい! ”汽車”と言う。 すると若者が笑う・・どの時代の人・・?
返信削除でも 我らの世代は 普通に”汽車”と言う・・。
今は 長距離の汽車を ”列車” と言う・・。
で 都市部を走っているのを”電車”と言うそうだ・・・。
でも やはり 私は ”汽車”と言う言葉が好きだ・・たとえ電気で走って・・蒸気機関車でなくても・・。
列車でも電車でも 近場でも・・枕木の上を走るのは旅の気分ですね~。 あなたの言う様に・・ゆっくり走る方が郷愁があるし・・。
特に海外での列車の旅は どこに行っても いい感じがします。
知らない人が・・手を振ってくれると もっと嬉しくなります。 だから私はいつでも 窓から体を乗り出して大きく手を振る事にします・・。
窓の開かない新幹線はちょっと寂しい・・。