DVDも持っているし、何度か見たこともあるのだが、最後に見たのは10年近く前。
忘れている部分も多く、しっかり見てしまった。
風景や町の描写が好きだ。
手を抜いていない。
日本屈指の映像画家の集まるジブリだもの、絵がとても楽しい!
やっぱり・・・
何度も思った。多くの風景は、ニュージーランドにそっくりだ。
3年前に友人の住むクライストチャーチに着いた時、
町を囲んで連なる緑の丘をみて
「ハウルの丘だわ!」と思った。
ハウルの城が歩いてくるようだった。
丘の下を流れる白鳥や黒鳥の遊ぶ河、雄大な空と湖、
雪を被ったサザンアルプス。
町の様子も、地震前のクライストチャーチに重なる。
(ヨーロッパの昔の町の風景は、どこも似ているが)
荒野や湖などは、まさにNZそのものだ。
この映画は、世界の色々な場所をモデルにしているらしいが、
NZも深く深く関連していることを納得した。
そして、そこに友人が住み、滞在できたこと、今後もできることの
幸せを思った。
神々しいまでの、雄大な大自然を思い出す。
30年近く前にも、その友人を訪ねてNZへ行った。
その時、マウントクックの広大な裾野を、(事情が重なり)30分くらい
一人で歩いたことがある。
見渡す限りの石ころだらけの平原。
空気が澄んでいることと遮るものがないので、ものすごく遠くまで見えるのだ。
何キロ四方に何もなく自分だけ、木もないし石ころ平原と空だけの中を
豆粒のような私が一人、テクテク。
恐怖感よりも幸せ感が大きかった(あとから追いついた友人に褒められた)。
私はテクテク歩きながら、この風景はまさに「指輪物語」の世界だ!
ビルボはきっとこういう感じで歩いたんだろうと思った。
夜は山小屋に宿泊し、火の玉のような流れ星を見た!
一緒に夜空を見ていたイスラエル人と、「今の見た!!!?」と顔を見合わせたっけ。
「指輪物語」はずっと後に映画化され、撮影は主にNZで行われた。
「やっぱり」と、少し誇らしかった。
南仏に行ったとき、糸杉がたくさんあって、ゴッホの絵ほどねじれてはいなかったけれど、彼の原風景があった。
人は必ずどこかから刺激やヒントを得て、段階を得て、インスピレーションや
個性を表現できるのだろう。
無からではない、と思う。
NZの友人も、日本人的よりずっとスケールが大きい!
風景、香り、人、物語、刺激は大切だ!
宮崎監督たちは、いつも、創作意欲の沸く風景や場所をさがしているのでしょう。
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クライストチャーチの「ハウルの丘」 |
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雲の沸く島 |
ますます遠出が億劫な日々だ。
地元用事でいっぱいなのが一番の原因だが。
用事がなければ出たくない、用事が済めば一直線に帰宅が好ましくなってしまった。
高齢化を促進しないように、気を付けなければ。
でも、この大自然にはまた会いに行こう☆
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