2025年9月29日月曜日

芸術

箱根の美術館に行った。

箱根は湿気がなく、木々の間を空気がサラサラ流れて、

体内が浄化されていく。

ゴッホ展がメインだ。

ゴッホの生涯の物語は、あまりにも有名である。

最近は、海外の芸術家たちの美化された姿を打ち消す、

真実の生活も明らかになっている。

ゴッホはうつ病だった。現代ならもう少しラクだったかもしれない。

ダリの見かけや奇行は妻の演出、実際はコンプレックスの塊だった、など。

そんなことを思いながら、苦しみの中で生まれた天才の作品を鑑賞した。

芸術家とは何だろう。

人間だけが、食べ物、お金、衣食住には直接関係あるわけでない芸術に癒され、芸術家を尊敬する。

絵や音楽、文学、演劇などによって、私たちの魂は喜びに震える。

芸術家は生活苦も承知で、でもそれをせずにはいられない。

ほんの一粒の人が、それを実現できる。

実現できて生活ができても、もてはやされても、その時代のあだ花も多い。

それを承知で、イカロスのように太陽に向かって飛び立つ。

そうせずにはいられない、そして創作の陶酔感と苦しみを味わう。

花開いても、ほとんどが高齢、または死後である。

それもあって、わたしたちは尊敬と憧れを覚えるのだろう。


アザミの花
ゴッホ








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