2016年12月9日金曜日

喪中の知らせ

ポストに、郵便物が投函された気配。

あ、また喪中はがきだわ、きっと、と、

この数日中に届いた喪中はがきを思い浮かべる。

あの人の母上の訃報かしら、それとも・・・。


それは友人の夫からのもので、友人の死を知らせる、喪中はがきだった。

先月に他界されたそうだ。  あまりに突然の知らせ、早すぎる。


ジョーン・バエズに似た、ほりの深い美人だった。

最後に会ったのは、彼女の結婚式で、大学を出たばかりの23歳だった。

年賀状のやりとりは欠かさなかったが、いつも連絡はしあっていたが、会おうと言い合いながら、

タイミングがあわず、とうとう会わないで終わってしまった。

数年前、2-3回、すぐにでも会いましょう!と連絡がきたのに、

私のほうが大変忙しくて、断ってしまった。

そのままにしてしまった。 会おうと思えば、すぐに会えると。


どうしたの? 心の中にいろいろな思いがよみがえる。

若いときの笑顔が、たくさんの思い出が浮かび上がる。

こうして書きながら、心に湧き上がる気持ちを抑えている。


「いつか会える、いつか会おう」は、もう無意味な言葉の年代になってしまった。

友人たちとは、会いたい人には、会えるときに会っておこう、と、今さらながら思った。







1 件のコメント:

  1. ですね・・ ”いつか” は絶対来ない・・”今”しかないのかもしれない・・・。

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