ペットを持たない私は、一人暮らしの今、パソコンはペットのように思える。
今まで、何台パソコンを使ってきただろう。
個人的に最初に購入したのは、出張用に急遽準備した
Compaq(現在はHPに吸収された)のノート型PCだ。
約30年も前の事。
思い出が深くなかなか捨てられなかったが、
昨年ついに画面が剥がれてきたので、廃棄した。
30年前の私の夢のひとつは、車にPCを積んでどんな場所のオフイスでも、
海辺でも山の中でもPCを使うことだった。
ファッショナブルなスーツを着て、ワイン色のアタッシュケースを手に。
当時、米国の同職女性たちを見てそう思ったのだ。
私はまだ車の運転ができなかった頃だ。
当時ひとつひとつのPCは線でつながれ、
その線を通じてデータが移動される時代だった。
無線化なんて考えられなかった。
現在は海辺でもどこでも、移動しながら、PCやPC化したスマホを使って、
会話も音楽も動画さえもやりとりができる。
私も運転するようになり、夢は完璧に現実となった。
そしてこの年齢になって得た自由は、夢以上のものかもしれない。
そう思うべきだろう。
たくさんのPCを使い変えてきた。
今も廃棄すべきPCが2台ある。
故障もしていないしちゃんと動くのだが、最新のOSには厳しいのだ。
メーカーのOSの更新は暴力的である。
現在の生活の中で、一番の友人かもしれないPCたち。
それらは私のロボット型のペットなのだ。
とはいえ、そろそろ私も本当の命を持ったもっと曖昧な心のある、
深い生命知能に接した方がいいのかもしれない。
そんなことを思う今だ。
ハロー |
0 件のコメント:
コメントを投稿