2021年12月4日土曜日

読書

お天気のいい冬の日の午前中、家にいる時は、

ベランダを中心に、2階で過ごすようにしている。

全身で陽光を浴びていると、命の源にエネルギーが注がれているように感じる。

椅子に座ったりマットに寝転がったりして簡単な運動をしたり、

本や新聞を読み、ネットで調べ物をしたり、

至福の時間だ。

やがて汗ばんできて、上着を一枚脱ぐ。


陽光の中で、久しぶりに日本の文学雑誌の小説を読んだ。

私が日本の小説を読むのは、本当に稀なことだ。

で、今日読んだのは若い人の短編で、なかなか面白かった。

小説としてというより、スマホを使った追跡手段の説明に興味を持った。


物語りは、ネットでしか知らない匿名の人物に事件が発生し、

数人の仲間と共に、その居場所を探し当て、事件を未然に防ごうとする話だ。

自分は本名も住所も知らない相手を、ネットに公開されている様々なデータだけを元に、

特定していく。一種のゲームである。

ネット上の知り合い数人が、心一つにネット内を探ってゆく。

好意で結ばれた仲間、とはいえ、お互いに本名も顔も何も知らない。

深入りしない関係、その時点での共通点で結ばれている。

この繋がり方も現代的でいい。


YouTube GPS チャット ブログ 街のカメラ情報 などを駆使して

素人のベテラン達が目的を追っていく。

作者のことは知らないが、男女の差異もなく、たわわな胸に憧れてもその気持ちは

我が世代のオヤジやオババの動物的な匂いはせずに、どこかメルヘンチックで清潔だ。

小説としてはどうなのかわからない。


小説は人間を書くものだと思うが、テクの使い方を経由して人間を書く時代なのかしら?

と言うことは、半分はテク。

いずれにしても世界はどんどん変わっているのだな。


お城の庭では忍者ショウを上演中







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