お天気のいい冬の日の午前中、家にいる時は、
ベランダを中心に、2階で過ごすようにしている。
全身で陽光を浴びていると、命の源にエネルギーが注がれているように感じる。
椅子に座ったりマットに寝転がったりして簡単な運動をしたり、
本や新聞を読み、ネットで調べ物をしたり、
至福の時間だ。
やがて汗ばんできて、上着を一枚脱ぐ。
陽光の中で、久しぶりに日本の文学雑誌の小説を読んだ。
私が日本の小説を読むのは、本当に稀なことだ。
で、今日読んだのは若い人の短編で、なかなか面白かった。
小説としてというより、スマホを使った追跡手段の説明に興味を持った。
物語りは、ネットでしか知らない匿名の人物に事件が発生し、
数人の仲間と共に、その居場所を探し当て、事件を未然に防ごうとする話だ。
自分は本名も住所も知らない相手を、ネットに公開されている様々なデータだけを元に、
特定していく。一種のゲームである。
ネット上の知り合い数人が、心一つにネット内を探ってゆく。
好意で結ばれた仲間、とはいえ、お互いに本名も顔も何も知らない。
深入りしない関係、その時点での共通点で結ばれている。
この繋がり方も現代的でいい。
YouTube GPS チャット ブログ 街のカメラ情報 などを駆使して
素人のベテラン達が目的を追っていく。
作者のことは知らないが、男女の差異もなく、たわわな胸に憧れてもその気持ちは
我が世代のオヤジやオババの動物的な匂いはせずに、どこかメルヘンチックで清潔だ。
小説としてはどうなのかわからない。
小説は人間を書くものだと思うが、テクの使い方を経由して人間を書く時代なのかしら?
と言うことは、半分はテク。
いずれにしても世界はどんどん変わっているのだな。
お城の庭では忍者ショウを上演中 |
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