現役時代の会社の友人が遊びに来て、郊外のフラワーガーデンに行った。
彼女は社長秘書だった。
外資系企業の秘書は、当然英語が堪能。色々助けてもらったっけ。
私たちのいた会社は、当時コンピュータの技術革新の目玉であり、
破竹の勢いで世界に進出中だった。
適材な人材確保が一番の課題で、人の出入りは激しく、
問題も多かったが社内は自由な雰囲気に満ちていた。
彼女は面目な人なのだが(同性の私にはそれがよくわかる)、
お化粧が濃い、濃い、濃~い女で、アイシャドウに塗った多様な色彩のため
「七色仮面」と呼ばれていた。
愛情をこめて言われていたのは、彼女の人柄による。
二人で食事をしていても、「ちょっと失礼」と席を外し、
瞼のカラーを燦然と輝かせて再登場!
憎めない人だった。
コロナのせいもあり、数年ぶりの再会となった。
「ねえ、すごくきれいになったわねえ」
「そんなあ。お化粧やめたのに」
「そういえば・・・。七色仮面が・・・」
「そうなんです。かぶれちゃってお岩さんみたいになっちゃったの。
一生分を塗ったからもうお化粧できないの。
小さな目のまま、我慢するしかなくて」
素肌だけになり、瞼がほっこりして日本的な瞼になった彼女は、
年齢を経た素敵さに輝いていた。
桜の季節、海外から私の所に出張してきた社員を、
彼女と彼女の友人たちが中心になって、お花見を開催して頂いたっけ。
色々なことがあった・・・。
お互いリタイアした後も変わらず付き合えるのは嬉しい事だ。
一緒に仕事をしてきて得られた信頼関係は、
得難いものだと思う。
フラワーガーデンは、睡蓮と菖蒲が見ごろだった。
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カランティーバは花盛り 姪家族より誕生プレゼント |
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フラワーガーデンにて 梅の実がびっしり |
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睡蓮の花も |
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