8月21日に書いた、古書店(古本屋)の店主との続きのお話。
店主は、「この地」の昔の風景写真を集めている。
古書店なのに、「この地」に関連しない本には見向きもしない。
横文字本などは論外だ。
本はいいから、古い写真を見たいとの事。
私は用事の合間に、風景の写っている写真を拾い出して2回ほどお届けした。
実は古い写真は殆ど処分し、あまり残っていない。
昨日が最後の訪問だ。
耳の遠い、地元を愛する高齢店主は、ワクワクしながら
持参したセピア色の写真に見入る。
父の実家は、昔(母の嫁入り前・戦前) 色々な事業をしていたらしく、
木工所もその一つで、そこで働く人々や、制作品の写真も持参した。
処分予定のいらない写真なのだが、どんな写真もとても嬉しそうに見て、
「大きな工場だったんですねえ」などと言っている。
私はギシギシいう椅子に腰掛けて、居心地いい本の間に埋もれてお喋り。
この小さな古書店に出入りする人も、過去から来たような人たちだ。
「この地」の歴史本みたいなのを5冊買って行った史談会の人や、
「セピア色の写真だわ〜、いいなあ」と私の写真を覗き込んで叫ぶ人。
どこか「今」じゃない。
結局私が持参した、30枚にも満たない写真、
風景は20枚くらい?は 5,000円で売れた。
私がびっくり‼️
その上、新旧風景とその地図を並べた、600箇所の入った初版CDを
プレゼントされた。売れないみたい(笑)。
現在、次のシリーズを作成中との事で、私が持参した写真も入るようだ。
店番しながら、パソコンで作成中の店主。
知り合いになってしまった。
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持参写真から 昭和17年頃 葬儀風景 |