2024年11月24日日曜日

セピアの写真

 8月21日に書いた、古書店(古本屋)の店主との続きのお話。

店主は、「この地」の昔の風景写真を集めている。

古書店なのに、「この地」に関連しない本には見向きもしない。

横文字本などは論外だ。


本はいいから、古い写真を見たいとの事。

私は用事の合間に、風景の写っている写真を拾い出して2回ほどお届けした。

実は古い写真は殆ど処分し、あまり残っていない。

昨日が最後の訪問だ。

耳の遠い、地元を愛する高齢店主は、ワクワクしながら

持参したセピア色の写真に見入る。

父の実家は、昔(母の嫁入り前・戦前) 色々な事業をしていたらしく、

木工所もその一つで、そこで働く人々や、制作品の写真も持参した。

処分予定のいらない写真なのだが、どんな写真もとても嬉しそうに見て、

「大きな工場だったんですねえ」などと言っている。

私はギシギシいう椅子に腰掛けて、居心地いい本の間に埋もれてお喋り。

この小さな古書店に出入りする人も、過去から来たような人たちだ。

「この地」の歴史本みたいなのを5冊買って行った史談会の人や、

「セピア色の写真だわ〜、いいなあ」と私の写真を覗き込んで叫ぶ人。

どこか「今」じゃない。


結局私が持参した、30枚にも満たない写真、

風景は20枚くらい?は 5,000円で売れた。

私がびっくり‼️

その上、新旧風景とその地図を並べた、600箇所の入った初版CDを

プレゼントされた。売れないみたい(笑)。

現在、次のシリーズを作成中との事で、私が持参した写真も入るようだ。

店番しながら、パソコンで作成中の店主。

知り合いになってしまった。

持参写真から
昭和17年頃
葬儀風景



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