NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が、周りで話題になっている。
タイトルがなかなかいいと思った。
とはいえ、私はNHKの朝ドラや大河はほとんど(ほぼ全く)見ていない。
せっかちな性格なので、連続テレビドラマをじっくり見入ることができない。
話題のこのドラマは、この地の周辺も舞台のようなので、
世間常識として知っておかなければと調べた。
とりあえずネットであらすじを確認し、
NHKプラスで、過去の放映を見てみることにした。
選んだのは、源平の闘いのクライマックス、壇之浦の闘い場面だった。
敗北を悟った平氏一門の武将たちや、乳母に抱かれた幼い安徳天皇が
三種の神器と共に海に飛び込む、まさに歴史絵巻の美しくも哀しい、
クライマックスの画面だった!
私がまだ世間を知らない頃、家族に囲まれて半分夢と空想の生活の時代に、
このような物語をたくさん読んだことを思い出した。
中学生の頃、父が「おもしろいぞ~」と、
吉川英治著「新 平家物語」を買ってきた。
全部で12~13巻と随筆が1巻。
姉妹で夢中で読んだものだ。
同じように、吉川英治著「宮本武蔵」も読んだっけ。
こちらは挿絵入りの、豪華本だった。
両方とも大切にとってある。
テレビ番組の「鎌倉殿の13人」は、シナリオ作家の切り口で
現代風に書かれている。
出演者も、整形や化粧で整えられた現代人の顔。
私は今後もあまり見ないと思うが、この物語は日本人ならだれでも知っておく
心躍る、日本人の原点というべき物語りのひとつだと思う。
社会に出てからは、日本的な判断や心情をともすれば捨てて生きてきたが、
着物が好きなのも、お茶に憧れておけいこしたのも、
子供時代に読んだ、このような物語が根底にあるからだ。
こころの奥に大切に持っていたい。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。
猛き人もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
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波は全てを飲み込む 怨念や時間さえも |
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大賀はす 夕方でも咲いていた。 2000年前の種から発芽した大賀はす。 壇ノ浦の闘いは1185年、たった835年前のことだ。 友人の母上は100歳で元気。 ううん! |