2022年4月30日土曜日

衣服の入れ替え

 衣替えにはもう遅いかもしれないが、多かれ少なかれ今は、

服の入れ替えのシーズンだ。

最近の私は、フォーマルな服はほとんど買わない。必要ない。

お出かけ着を揃えたとしても、社会を卒業したこの年齢と、

コロナ時期の今、着て出る場もない。

普段着のほうが便利な生活なのである。

家にいる時、いつでも外出できる服装をしている友人もいる。

それは大切!見習いたい! でも 私は無理だろう。

家でスーツなんて着ていられないでしょ?

私がどっぷりと仕事をしていた時期は、バブル時期に重なる。

30代終わりから40代の仕事時代の自分には、「女性らしさ」よりも

「能力や信頼」の提示が必要だった。

衣服は目的を達成する手段の一つであり、自分を守る甲冑でもあった。

心の中では半分自信がなくても、甲冑で身を固めるのである。

高級な服にはそれなりの価値があり、

美醜やスタイルに関係なくかっこよく見せてくれるので、自信も持てる。

その「見ためのよさ」は、仕事への重要な力の一つでもあった。


米国に出張中に見た、洋服の海外事情。

会社にはMITやハーバード出身のエリート社員も多い環境だった。

そういう優秀な社員は、特に服装に構っていないように見えた。

自他ともに認られた自信があるので、甲冑は不要なのだろう。

私と同質の部屋になったハーバード出の女性社員は

穴の開いたGパンをはき、ヨレヨレのセーターを着てリンゴをかじっていた。

秘書は違う。

テレビドラマで見るような美化粧、体のカーブを強調したファッションで

香水の香りとともに現れる。

両者の間にはしっかりとした境界線があり、

深くは侵入できないように見えた。

玉の輿は稀とみた。


私のワードローブには、2種類の服がある。バッグも靴も同様だ。

つまり、甲冑時代のものと、現在生活のもの。

甲冑時代の服は、高価なブランド品が多い。

現生活の服は、素材は比較的ペラペラだが、着やすく洗濯しやすい!

また2-3年に1着、夏の家庭着を自分で作ったりもする。楽しい。

友人たちからは「筒服」と笑われる。


甲冑時代の服は時代遅れだが素材がいいので、少し残してある。

古いとはいえ、着てみるとやはり素敵なのだ。


私は高級服とペラペラ服、両極端を着て楽しんでいる。

それは服の事だけではなく、生活全般のことかもしれない。

今年も両極端の服を整理して、衣替えをしている。

    満開の藤の花

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