2024年8月7日水曜日

近視と遠視

 私は、子供の頃から遠視である。

近視の友人と旅行した時、気付いた事がある。

スペイン半島をバスで数日間縦断するツアーだった。

同じ席に座って何日も外を見ていたのだが、見ていたものが全然違うのだ。

私は遠くの空や赤い大地に広がるオリーブの樹々を、

友人は窓下のお土産屋さんや、現地人の話がメインである。

友人は近視。

視力に絶対関係があると思った。


同年代の友人との世間話が楽しみな年代になってきた。

何を食べてどう美味しかったか、どのようにどこで何をしたかなど

手が届く身近な話題が多い。

足元をしっかり見て立っている事こその、ゆったりだろう。


私は遠くを見がち、遠視の癖かもしれない。

「生きている目的」なんて考えてしまう。

足元をおろそかにしがちだ。

目的は関係ない。


何気ない、今のこの時間こそが生きる意味だ、目的だ。

いつも足元にあるこの日々、

何と愛おしく大切なんだろう。

この家、この部屋、この食器類、みんな、

何と愛おしいことか!

大切に感謝して暮らしていこう。

私の「今」を抱きしめた。


さすが立秋

朝の微風の中に、秋が混じってきた。

蝉時雨がそれを迎える。


道は続く

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