私は、子供の頃から遠視である。
近視の友人と旅行した時、気付いた事がある。
スペイン半島をバスで数日間縦断するツアーだった。
同じ席に座って何日も外を見ていたのだが、見ていたものが全然違うのだ。
私は遠くの空や赤い大地に広がるオリーブの樹々を、
友人は窓下のお土産屋さんや、現地人の話がメインである。
友人は近視。
視力に絶対関係があると思った。
同年代の友人との世間話が楽しみな年代になってきた。
何を食べてどう美味しかったか、どのようにどこで何をしたかなど
手が届く身近な話題が多い。
足元をしっかり見て立っている事こその、ゆったりだろう。
私は遠くを見がち、遠視の癖かもしれない。
「生きている目的」なんて考えてしまう。
足元をおろそかにしがちだ。
目的は関係ない。
何気ない、今のこの時間こそが生きる意味だ、目的だ。
いつも足元にあるこの日々、
何と愛おしく大切なんだろう。
この家、この部屋、この食器類、みんな、
何と愛おしいことか!
大切に感謝して暮らしていこう。
私の「今」を抱きしめた。
さすが立秋
朝の微風の中に、秋が混じってきた。
蝉時雨がそれを迎える。
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道は続く |
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