夜、急にポテトサラダが食べたくなった。
というか、作りたくなった。
食事は終わっているので、ゆっくりていねいに作ることにした。
新ジャガの薄い皮を丁寧に洗い、たっぷりの水からことことゆでる。
ゆであがったジャガイモを布巾でくるみ、フーフーいいながら皮をむく。
暖かいうちにつぶし、塩コショウして、薄切りにして塩をふってから少し置いた
きゅうり、玉ねぎ、それからゆで卵、お酢、からし・・・などを混ぜていると、
子供の頃、ポテトサラダを自転車で売りに来ていた
「サラダのおばさん」 を思い出した。
昭和20年代終わりから30年代初めの頃だと思う。
皆、それほど豊かではない、でも貧しさは感じない時代だった(私にはそう思えた)。
「サラダのおばさん」は、数日おきに夕方、そばの空き地(広場)に自転車で売りにくる。
風呂敷を広げると何段かのトレイが表れ、トレイの中にはポテトサラダがびっしり。
細かく切ったパセリの葉で、10cm四方くらいの区切りがしてある。
おばさんは注文量にそって、パセリの葉の区切り部分を切り分けて、
持って行ったお皿に盛ってくれる。時々小さな女の子を連れていた。
母たちは、その人がくるのをみこして食事の支度をしていたっけ。
母は、時には不要でも買っていた。
おだやかな助け合いの時代だ。
スーパーも食料品店もそばにはなかった。
ご用聞きなんてきていた。ちょうどサザエさんの時代。
あのポテトサラダ、何の許可も得ていなかったんだろうな。
それでも一人の家計困窮の主婦が、得意な料理を作って自転車で売りに行かれる時代、
何か自由でいいなあ、と思う。
あのサラダ、とてもおいしかったです。
私が夜作ったポテトサラダもおいしくできた!
あしたゆっくり楽しもう。
大好きなターナーの作品 今部分的に似た作品を描いている ぇ~~~! |
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