2016年5月28日土曜日

うめ子さんとはな子さん

井の頭自然文化園のゾウのはな子さんが、亡くなった。

1947年生まれ。 同年代だわ。


そして、私の住む町にも、ゾウのうめ子さんがいた。

はな子さんより少し年下かもしれないけれど、多分同い年ではないか、ということになっていた。

うめ子さんは、約9年前の2009年に亡くなった。

還暦を祝った2年後だった。 大ニュースだった。

悲しくも盛大な、お別れ会で送った。


うめ子さんのいる所は、私の自宅から近い。 私もお別れに行った。 

多くの人が集まった。 皆、それぞれの思いで、心から追悼した。

一輪のバラの花を手に、目を潤ませている二十代の男性もいた。

それほど、私たちには、いつもそこにいる、大きくてやさしくて大好きな「かたまり」だった。


はな子さんも、うめ子さんもタイから来た。

はな子さんは上野動物園にいて、横浜港に着いたうめ子さんも、

はな子さんのいる上野動物園に行き、しばらく一緒に生活した。 2,3歳くらいだろう。




はな子ちゃんと一緒のうめ子ちゃん(そう認識している)
小さいほうがうめ子で、はな子に甘えている感じがする。


二頭は別れてからは、お互いに、ゾウという動物には会ったことがないのではないか。

少なくても、うめ子さんはそうだ。はな子さんもそのようだ。

子供の頃、うめ子さんの所によく遊びに行った。

金色のゾウのバッジをつけて。

うめ子さんは、人の顔を認識していた、絶対に。 

悪ガキは覚えられていて、落ち葉を吹き付けられたりしたようだ。

私も、目を見合わせていると、会話している気がした。 していたのだろう。

この人を(人格化していた)、ここから出してあげて、近くの浜辺へ連れて行き、

思いっきり歩かせたい、なんて真剣に考えたこともあったっけ。


今頃はな子さんは、うめ子さんと、「なつかしい場所」で、再開していることだろう。


たった一頭の動物が、長い間、なんと大きな力や喜びをもたらしたのだろう。

とはいえ、私は原則、動物園を好きにはなれない。

晩年のうめ子さん
ありがとう

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