私が参加している日本語ボランティアも、来週から夏休みがはじまる。
夏休みを利用して、特別レッスンをしてほしい という生徒もいる。
特に高校生などはいくら全科目優秀でも、日本語の問題が読めないと、
解答はおろか、問題の意味が分からないのだ。
言葉ができないと、海外で生活するのは本当に大変なことだ。
言葉とは、脳の思考や心全体を制御しているものだ、と
心から思う。
短期間英語圏に暮らし、日本語を一切使えなかったときに、それを実感した。
感情までもが、言葉を知らないとその感情に気づかないのだ。
翻訳の仕事を少ししていたとき、つくづく思った。
言語を操る職業は、超頭脳を使う職業だと。
プログラム言語を書いたり、深い思考(したことないけれど)以上なのではないかしら。
ということで、祖国を離れ何かの縁でこの地に住み、日本語を学びたい人に接し、
少しでも役に立てるのはうれしい。
海外で、多くの人々が本当に親切に助けてくれた!
その恩返しもある。
私は他のことも忙しいので、ほんの少しの参加だが、気づくと深く関わり合い、
やりがいもあり、中断してもう少しゆっくり暮らしたいのだが、抜けられないでいる。
生徒のソフィアさんは、夏休みにモスクワに帰る。
お兄さんと二人きょうだい、つまり一人娘の彼女を、お母さんが
首を長くして待っている。
今の時代、メールもスカイプも電話も無料で、いつも会っている感があるのに。
「きのうお母さんから連絡がきたの」
「もうすぐ帰るので 、楽しみにしているでしょう?」
「はい!何が食べたいって」
「そうね、お母さんって帰ってくる子供に、おいしいお料理を食べさせるのが
一番うれしいんだよね」
うれしそうに、キラキラ輝く彼女の青い目を見ながら、
何歳になっても帰宅する私に、食べきれない料理を作って待っていた母を思い出した。
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ダイエットした体重減少がずっと停止中 暑さで、むくんでしまっている! いただいたこのこんぶ茶・空腹を満たすかも。 |
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