2021年11月1日月曜日

デラシネ

 辻仁成さんのTwitterをよく読んでいる。

このような情報発信、仕事とはいえ才能とはいえ

意欲的に動き、よく働く!

さすが作家、そこかしこに人生への深い洞察がある。

表現も繊細だ。

一生懸命生きる素の姿や優しさに

力をもらっている。


パリ在住の日本人が多く登場する。

海外に住む日本人たち。

いつも心の底で故国を慕いつつ、それは幻想かもしれないと

思っている人たち。

私にもそういう友人たちが少なからずいる。

私も短期間だが、そういう生活をしたことがある。


デラシネ(根無草)


そこでは「素の自分」だけで生きられる。

どんな人生を送ってきたか、どんな階級に属していたか一切関係ない。

その場でどう生きているか、

楽しんでいるのか    ただそれだけ。

そこで家族を作ったりして、生活の根を張れば別だが、

外国人ということで、完全に根を張るのは次の世代でだ。


私のデラシネ生活はロンドンだった。

毎日新たな発見や出会いがあり、何より自分自身の発見があり、何者にも束縛されない自分の真の姿がそこにあり、心から自分が好きで素敵で楽しかった。

世界中の人種たちと交流し、

様々な価値観に接して大きくなった気がする。

今でもそういう生活にあこがれる。


ロンドンのウエストエンドで芝居やミュージカルをみまくっていた頃のパンフレット。
ピーター・ウォトール主演 の演劇。







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