早目に家を出た。
それなのに、2ブロック歩いて気になり始めた。
「ガスの元栓閉めたかしら?」
充分間に合う時間だったので、99%大丈夫と分かっていたが、
戻ることにした。
「お出かけ?」と近所の窓から笑顔がのぞく。
「ちょっと忘れもの」
はい、ちゃんと閉めてありました。
4ブロック歩いて、気になり始めた。
「アイロンのスイッチ切ったかしら?」
まだ間に合う時間だったので、99%大丈夫と分かっていたが、
戻ることにした。
先程の隣人にみつかりませんように。
はい、ちゃんと切ってありました。
隣人にもみつからずにすみました。
6ブロック歩いて、気になり始めた。
「急いで出てきたけれど、家の鍵ちゃんと閉めたかしら?」
間に合うかわからなかったけれど、99%大丈夫と分かっていたが、
戻ることにした。
先程の隣人などにかまってられないわ。
はい、ちゃんと鍵は閉めてありました。
ゆっくり歩いていては間に合わない!
何とか時間内に到着!
このようなドラマを経て、駅の待ち合わせ場所に到着した私。
少々自分が不安になる。
ゆったりした風を装ってベンチに座る。
やがて、懐かしい顔が遠くに見えた。
私は立ち上がり、大きく手を振りながら、改札口に向かった。
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眠い~ |
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