時々心に浮かぶ旋律がある。口ずさむこともある。
♬ ふ~るさとしらないわたしで~も、・・・
♬ オシロイバナにひもつけて~
NHKラジオで放送されていた、「にあんちゃん」というドラマの主題歌だ。
ふと思い、深い考えもなくネットを検索してみた。
びっくりした!
これは私が小学校の頃聞いていたラジオドラマで、ずいぶん昔の事。
それなのに、たくさんのたくさんの記事が掲載されている。
最近書かれた記事も多い。
それほど多くの人の心をうち、今も心に残っているのだろう。
ドラマが放送されたのは、1959年1月15日から2月27日まで、
夕方6時台に子供向けに放送された(Wikipedia)。
私はそれを聞いていたのだ。
子供向けとはいえ、年齢的にすべては理解はできなかったろう。
炭鉱の町を舞台に、両親を亡くした韓国人の4人の兄弟姉妹が、
貧しさの中で思いやり、一生懸命生き抜いてゆく。
その生活の様子を、小学生の末娘・末子さんの日記をもとに作れらたドラマだ。
その日記は「にあんちゃん」というタイトルで出版され、当時ベストセラーになった。
小学生だった私は、生まれて初めて自分のお金で、
この「にあんちゃん」を買った。
感動したのだろう。
初めての購入本ということもあり、今も大切にとってある。
映画化され、家族全員で見に行った記憶がある。
「かわいそうに。えらいね~」と母は泣いていた。
日本中がこの韓国籍の兄弟姉妹を、暖かい感動で包み応援した。
大変聡明な兄弟姉妹だったようで、立派に成人されているようだ。
年月を経た現代、同じように困窮しているたくさんの子供たちがいると思う。
なんとかできないだろうか?と思う。思うだけの自分が情けない。
「にあんちゃん」もう一度読んでみよう。
初めて自分で買って大切にしている本。 ボロボロになってしまったけれど。 |
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