2022年2月1日火曜日

にあんちゃん

 

時々心に浮かぶ旋律がある。口ずさむこともある。

  ♬ ふ~るさとしらないわたしで~も、・・・

  ♬ オシロイバナにひもつけて~

NHKラジオで放送されていた、「にあんちゃん」というドラマの主題歌だ。

ふと思い、深い考えもなくネットを検索してみた。

びっくりした!

これは私が小学校の頃聞いていたラジオドラマで、ずいぶん昔の事。

それなのに、たくさんのたくさんの記事が掲載されている。

最近書かれた記事も多い。

それほど多くの人の心をうち、今も心に残っているのだろう。


ドラマが放送されたのは、1959年1月15日から2月27日まで、

夕方6時台に子供向けに放送された(Wikipedia)。

私はそれを聞いていたのだ。

子供向けとはいえ、年齢的にすべては理解はできなかったろう。


炭鉱の町を舞台に、両親を亡くした韓国人の4人の兄弟姉妹が、

貧しさの中で思いやり、一生懸命生き抜いてゆく。

その生活の様子を、小学生の末娘・末子さんの日記をもとに作れらたドラマだ。

その日記は「にあんちゃん」というタイトルで出版され、当時ベストセラーになった。

小学生だった私は、生まれて初めて自分のお金で、

この「にあんちゃん」を買った。

感動したのだろう。

初めての購入本ということもあり、今も大切にとってある。

映画化され、家族全員で見に行った記憶がある。

「かわいそうに。えらいね~」と母は泣いていた。


日本中がこの韓国籍の兄弟姉妹を、暖かい感動で包み応援した。

大変聡明な兄弟姉妹だったようで、立派に成人されているようだ。


年月を経た現代、同じように困窮しているたくさんの子供たちがいると思う。

なんとかできないだろうか?と思う。思うだけの自分が情けない。


「にあんちゃん」もう一度読んでみよう。


初めて自分で買って大切にしている本。
ボロボロになってしまったけれど。







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