2022年2月5日土曜日

篠田桃紅

「日本の文化人の中で、誰が一番きれいだと思う?」

と友人たちと話したことがある。

私は即座に篠田桃紅(しのだ とうこう)さんと答えた。

私が桃紅さん自身の姿を画像でよく見るようになったのは、

随分ご高齢になってからだ。

こんなにご高齢になられても、何という美人!  

歳を重ねて成熟さが加わり、その美しさは何物もたちうちできない。

ただの美しさとは異なるのだ。

そしてまとわれた着物姿の素敵なこと!

ご高齢ということもあって、帯は半幅で軽く結ぶ程度のお召し方だったと思う。

それがまた素敵だった。

着物は、私には想像もできないような高価なものだと思うが、

それを羽織るように、気軽に召されている。

こんなに美しく年齢を重ねられるなんて、何と素敵なんだろう。

104歳で亡くなるまで、描き続けられた。


自由を求め、自立して生きた大正生まれの強い女性。

その作品は、洗練の極致、強さの極致に思える。


先程偶然テレビで見て、その作品の素晴らしさと彼女の強さに再度感動した。

説明担当の着物姿の元アナウンサーは、ちょっと場違いに思えて残念だった。


平凡な生活の中で、思い出とともに、久し振りに精神を高揚させていただきました。


今日も元気に生きました。
おやすみなさい。


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