「日本の文化人の中で、誰が一番きれいだと思う?」
と友人たちと話したことがある。
私は即座に篠田桃紅(しのだ とうこう)さんと答えた。
私が桃紅さん自身の姿を画像でよく見るようになったのは、
随分ご高齢になってからだ。
こんなにご高齢になられても、何という美人!
歳を重ねて成熟さが加わり、その美しさは何物もたちうちできない。
ただの美しさとは異なるのだ。
そしてまとわれた着物姿の素敵なこと!
ご高齢ということもあって、帯は半幅で軽く結ぶ程度のお召し方だったと思う。
それがまた素敵だった。
着物は、私には想像もできないような高価なものだと思うが、
それを羽織るように、気軽に召されている。
こんなに美しく年齢を重ねられるなんて、何と素敵なんだろう。
104歳で亡くなるまで、描き続けられた。
自由を求め、自立して生きた大正生まれの強い女性。
その作品は、洗練の極致、強さの極致に思える。
先程偶然テレビで見て、その作品の素晴らしさと彼女の強さに再度感動した。
説明担当の着物姿の元アナウンサーは、ちょっと場違いに思えて残念だった。
平凡な生活の中で、思い出とともに、久し振りに精神を高揚させていただきました。
今日も元気に生きました。 おやすみなさい。 |
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