朝、メールを開いたら、「○○先生、大好きです。」
という書き出しが目に飛び込んできた。うわあ!
「○○先生」とは、私のことである。
差出人は、昨日のパソコン講座の生徒の中年女性である。
いや、愛を打ち明けられたわけではない。
彼女には夫も子供もいる(笑)。
諸事情から、昨日はいつものパソコン講座に臨時時間が増設され、
私とその人と二人だけの授業だった。
時間的に余裕があったので、彼女は仕事の悩みを語り出した。
会社とはいえ商店に近い小さな会社で、色々な仕事がパソコンを使う環境に変化している。
ベテランの自分ではあるけれど、パソコンは若い人程できない。
手書き処理でやれば簡単にできるのに、今まで出来たことが素早くできず、
迷惑をかけている、悩んでいる、とのこと。
よくあることだ。どこにでもあることだ。
私も仕事で現場に行くと、いやという程見てきた。
(パソコンではなくコンピュータだが、導入時の職場環境の変化は似ている)
コンピュータが苦手な人がペコペコし、ちょっとだけ慣れた人がえばりだす。
少しだけコンピュータを知っている人が、自分を見せびらかしたいために、
メーカー側のいうとおりにせず、あれこれ先走り、メタメタにしてしまう。
言っておきます。
プロでないのだから、手を出すな!
プロでないのだから、知ったかぶりはするな!
彼女の会社の環境はよくわからないまま、彼女に言った。
「パソコン操作がよくできる人と、仕事ができる人とは違いますよ。
仕事ができる、つまり業務内容を把握している人こそ重要だと思います。
コンピュータは道具です。
操作は何度もやって慣れるしかない、最初は時間がかかっても、
やがてびっくりするくらい高速にできるようになりますよ。慣れです。
繰り返し繰り返し、若い人の何倍もやる覚悟を。楽しくなりますよ」
この言葉で、彼女の悩みは薄らいだようだ。
職場で、若い子に嫌な目にあってもいるんだろうな。
でも勉強ぶりを見ていると、この人はすぐに克服できると確信した。
実際に仕事で使っている表などを持参して、
レッスンでやってみてはと提言した。
そんなことがあって、他のこともあったので、朝のメールがきたのでした。
ああ、私も何かを夢中で克服したい。
あれもこれもではなく、趣味ではなく。
情熱不足か!
ちなみに、若い人から「大好きです」と言われる事が意外とある。
高齢な相手にだから、気軽に言えるのね。
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花たち |
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