この池は奥まったところにあり、一般の通行人は通らない。
先日、目があって泳いできた亀。
次の日、合図をすると、目をギョロっとこちらに向けたが、定位置の石の上から
動かなかった。
今日、私の前を9歳くらいの男の子が走りぬけ、橋の上から、池をのぞいていた。
視線の先は、例の岩 (石) だ。
「亀?」 と聞くと、男の子はうなずく。 亀がいた。
ポケットからパンくずを出して、池にまき始めた。
すると ・・・ 鯉が寄ってきた。 亀も泳いできた!
「亀、パン食べるの?」
「わかんない。 鯉は食べるよ」
亀は鼻の先でパンをもてあそび、去っていった。
好物ではないらしい。
横をみると、池に張り出した岩に乗って、猫がフーっと、水面を見ている。
鯉を狙っているのかしら?
ザワザワと風が吹き、見上げると松の枝に、カラスがいた。
小さな池とその周り、たくさんの生き物たちが生活しているんだな、と思った。
亀の顔、よくみるとあまり可愛くない。
でも、こちらに向かって泳いでくる時、頭を上にあげ、短い腕で一生懸命水をかき分けて来る。
正面からみると、かわいい顔だ。
子供がこちらに向かってハイハイしてくるような感じがする。
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パンくずとたわむれる亀 |
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