社会に出て以来の親しい女友達が、明日施設に入居する。
高齢者施設に入居するほどの年齢ではないが、認知症になってしまった。
世界中を飛び回る、スーパー・キャリアウーマンだった。
性格も見た目も、そういう冷たい感じからは遠い、愛嬌者だ。
学校卒業後入社した会社で一緒だったが、彼女は2年少しで会社を辞め、
シベリア特急経由で渡欧した。
当時海外旅行は一般的ではなかったし、若い女性が1人で渡欧するのは
稀なことだった。
横浜港に大勢で見送りに行ったことを思い出す。
海外での勉強や経験は、帰国後仕事で見事に花開いた。
認知症というのは、進行が本当に進むと過去はすっかり忘れてしまうという。
記憶がなくなったら、その人ではなくなるのでは?
そんなことを思いながら、彼女と電話で話していると、
いつもどうりの聡明な受け答えが、ポンポンと返ってくる。
まだ彼女はいる! うれしい。
自分も含めて、いずれは同世代の家族や友人の変化を見ることになるだろう。
今この時を、本当に本当に大切にしよう、
感謝や愛の言葉を伝えておこうと想う。
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出歩かない日は、膝に無理のない距離を歩く。
今日はスケッチ・ブックを持参して、途中でスケッチした。
スケッチした絵の掲載ははばかられるが、その風景の写真を下に。
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