2022年1月28日金曜日

命短し恋せよ乙女

朝一番の電話。

 「スケッチの会、退会させて頂きたいのですが」

スケッチの会のメンバーの一人から、

会計係の私に、会費のことで電話を頂いた。

「92歳の兄とやはり92歳の義姉が同時に介護が必要になって、

絵を描く余裕が全くないんです」

その方は、自分の家庭もあるのだが、という。

他に別の姉にも問題が・・・と電話は続く。

「兄には子供が三人いるんですが、全く頼れないの。どうしたらいいのか」

兄上はケアマネの力を借りて施設に入居、その妻は入院中でもうすぐ退院。

「どうしたらいいのか」

今や、どこにでも存在する問題だ。


70代の我世代も身体や心に少ししづつ変化はあるが、個人差もあるが

まだ自由に行動はできる。限界はあるが。

ほとんどの人に劇的変化が生じるまでには、あと少しだけ余裕がある。

同年代どうしで「今の内に」と、そのときに備えて心と環境の準備をしている。

とはいえ、なかなか進まないのが現状だ。


「もう片付けない!そのままにして、施設に移動するわ」という友人。

「絶対に施設には入りたくない、牢屋に入るような感じだもの」という友人。

「何も考えてないわ。資金準備もしていないし。

その時の状況に身を任せようと思うの。ケセラ・セラ!」と笑う友人。

ケセラ・セラと笑う友人が一番幸せそうだ。


今のうちにやりたいことをしましょう、

色々なことが、あまりできなくなるから!と言い合う。


今の私がしたいことは?

子供もいないので、お気楽ではあるが。

体力・勇気・資金・時間の限界を考えなければ、

半年くらいヨーロッパの文化の高い国に暮らす、

とか、

国内を車で放浪して、星の降る大自然の下でキャンプ&コーヒー。

どれも無理な願いばかり。一番の問題は身体的なことだ。

どれもピョンピョンはねてかけまわれる位の体力が必要。

まあ、したいことはしてきた。

人であふれ、出来合いを楽しむ観光地などにはあまり興味がない。


日々の身の回りのことや、家族や友人達との交流を楽しみ、趣味を磨き、

ちょっとおしゃれをして質素に生きる・・・満足満足

なかなか穏やかな老後だ、こうできれば幸せだろう。

いやいや、全てが決定したわけではないわ。

決めつけない事!


命短し恋せよ乙女









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