我が家の庭には、数種類の椿が植わっている。
その中でも、一番古くて大切にしているのは、
大きな赤い花の咲く日本原産椿(と思われる)である。
この鉢植えの椿を購入した時のことをを覚えている。
母と一緒に近くで開かれた植木市に行ったとき、母が購入した。
この鉢を選んだ母に植木屋さんが言った。
「花を咲かせるのは、ちょっと難しいかもしれないですよ」
母は
「絶対に咲かせて見せるわ!」と押し切って購入した。
当時30歳になりかかったのに結婚しない私のことが、家族の大問題だった。
ちっとも結婚しそうにない私に、家族は無理強いはしなかったが、
口には出さなかったが、心の中では、幸せを願い心配をしていた。
私にも、その気持ちは痛いほどわかっていた。
何も言わなかったけれど、母は椿の開花に「願」を賭けのだ。
私は勝手にそう思っている。
数年後、その椿は見事に開花した。
しかし元々従来的な結婚願望もなく、世界の舞台を知ってしまった私は、
家に入るのは無理だった(当然ご縁もなかったが。フフフ)。
椿はあの世からの伝言という意味もあるという。
昨年から、椿の伝言が盛んになりだした。
この赤い椿の横に、年に1-2輪しか咲かない八重椿がある。
昨年突然20輪近くの花が咲いたのだ!一輪一輪は小ぶりの八重椿が。
今年ももう4輪も、小ぶりなのが咲いている。
蕾もたくさんある。
何の伝言なんだろう。愛に満ちている事は確信できる。
あしひきの 八峰(やつを)の椿 つらつらに
見とも飽かめや 植ゑてける君 大伴家持
日本原産のつばき 我が家のと同種類 |
開花に気付くのが遅れました。 ごめんなさい。 |
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