2022年1月22日土曜日

椿からの伝言

我が家の庭には、数種類の椿が植わっている。

その中でも、一番古くて大切にしているのは、

大きな赤い花の咲く日本原産椿(と思われる)である。

この鉢植えの椿を購入した時のことをを覚えている。

母と一緒に近くで開かれた植木市に行ったとき、母が購入した。

この鉢を選んだ母に植木屋さんが言った。

「花を咲かせるのは、ちょっと難しいかもしれないですよ」

母は

「絶対に咲かせて見せるわ!」と押し切って購入した。

当時30歳になりかかったのに結婚しない私のことが、家族の大問題だった。

ちっとも結婚しそうにない私に、家族は無理強いはしなかったが、

口には出さなかったが、心の中では、幸せを願い心配をしていた。

私にも、その気持ちは痛いほどわかっていた。

何も言わなかったけれど、母は椿の開花に「願」を賭けのだ。

私は勝手にそう思っている。

数年後、その椿は見事に開花した。


しかし元々従来的な結婚願望もなく、世界の舞台を知ってしまった私は、

家に入るのは無理だった(当然ご縁もなかったが。フフフ)。


椿はあの世からの伝言という意味もあるという。

昨年から、椿の伝言が盛んになりだした。

この赤い椿の横に、年に1-2輪しか咲かない八重椿がある。

昨年突然20輪近くの花が咲いたのだ!一輪一輪は小ぶりの八重椿が。

今年ももう4輪も、小ぶりなのが咲いている。

蕾もたくさんある。


何の伝言なんだろう。愛に満ちている事は確信できる。


あしひきの 八峰(やつを)の椿 つらつらに 

  見とも飽かめや 植ゑてける君      大伴家持


日本原産のつばき
我が家のと同種類













開花に気付くのが遅れました。
ごめんなさい。








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