2022年11月22日火曜日

Audible

 ご無沙汰!


Audibleのおかげで、いつも時間が埋まってしまって・・・。

私には大変すばらしいツールだ。

小説からビジネス本、健康本、エッセイなどなど日本語で20万点もある。

話題の本はすぐにはないとか、翻訳本が少なすぎるとか、問題はあるが

価格を考えると許せてしまう。

当然英語本もあるわけで(英語本は膨大な数がある)、一冊ダウンロードしてある。

全ての英語本が今の契約で聴けるのかは、現在不明だ。


朝、新聞広告で見た本を検索すると、あらAudibleにあるわ、

と言うわけだ。

読書とは違う、しかしダントツに生活が高速化した今、

すぐに生活に直接必要でもない本を、ゆっくりまったり読むゆとり時間を

作れる人は多くない。

年取ると文字も読みにくくなるし~。

私には最高だ。

今は「俳句」の超初級者用入門書なども聴いている。

物語やエッセイは何かしながら聴けるが、入門書や健康本などはメモが

必要な場合もあるので、「ながら」とはいえない。


いずれにしても人が物語を聴く手段に、ひとつの変化が起こった。

本を「聴く」サービスは元々あったが、オーディオブックとして、

プロの朗読で、安価に一般大衆化されて出回り出した事は、新しい変化だと思う。

文字は「見ない」わけで、ムムム、読書と比べて何かが欠けるわけだ。

とはいえ、読む時間がない、目が疲れる、と言うような理由で読まないよりは

ずっといい、と考えることにする。


全く手入れしない我庭。
申し訳ないけれど
美しく紅葉したブルーベリー













小さい写真だが、オリーブの実
50粒、少し柔らかくなっている。
3粒だけ黒くなり始めている。



2022年11月3日木曜日

ミュージカルと言葉

 テレビでミュージカル特集を見た。

出演したミュージカル俳優たちは、現在日本の代表的な方たちのようだ。

でも、私はほとんどの出演者を知らない。

私が知っているのは、一時代前の俳優たちだ。

この20年、ミュージカル劇場にはほとんど行っていない。

ミュージカルは、ある時代の私の夢、私の心の安らぎの源だった。

初めてのミュージカル観劇は、劇団四季の ジーザスクライストスーパースターだ。

全世界で大ヒットした。

私は大フアンになり夢中になって、10回近く見に行った。

そしてロンドンで、ニューヨークでたくさんのミュージカルを見た。

ミュージカル全盛時代だった。

エビータ、キャッツ、スターライトイクスプレス、オペラ座の怪人、アスペックオブラブ、

レミゼラブル、チェス、コーラスライン、メアリーポピンズなどなど、数えきれない。


テレビでは、若くきれいな俳優たちが、すべて英語で歌っていて驚いた。

音楽は英語に合わせてあるので、翻訳の歌詞はしっくりこない場合も多い。

しかし観客の事を考えると、日本ではぎこちない翻訳語で歌うしかなかったのだ。

所がテレビでは、英語のままで自然に歌っている。

日本語では一切歌っていなかった。

もちろん日本語の字幕がでている。

そういう時代になったのだな、と思った。


言葉が、日本の言葉が英語化している。

言葉は文化、思考の根幹だ。

例えば、日本の人気小説と海外小説の面白さは、かなり(全く)異質だと思う。

しかし、どんどん日本と欧米の差がなくなってきている。

コンピュータやスマホがそれを後押ししている。

それでいいと私は心から思う。

異質は争いを産むことになる。

後述

  「英語が全世界共通語になり、やがて思想も同質になってゆく」

   事は、危険でもある。安易に書いてしまいました。

   様々な異質の言語や文化の混在は、絶対に必要だ。

   「統一」は、最も危険な事だと思う。

子供の頃描いた自画像発見!






2022年10月13日木曜日

美しい!

昨日の午前は、久しぶりの晴れ間であった。

 ベランダで洗濯ものを干していた。

何か視線を感じた。

何か気配を感じた。

周りを見渡しても、何もいない。

はっとして、空を見上げた。

我家は海のそばで、トンピがよく飛んでいる。

耳を澄ますと、鳴き声も聴こえる環境だ。


見上げると、一匹のとんびが羽を大きく広げて私の頭上を旋回していた。

秋の澄んだ空気の中に、飛翔している、浮いている。

羽の先端は、指先のように別々に動いている。

一本一本を広げたり閉じたり、縦に横に微妙に震わせたりして、

微調整をしている。

その繊細な動きの美しさ、高貴さにみとれてしまった。

私に何か用なのかしら? 食べ物はないよ。

目があった気がした。

手にした洗濯物を振ったり、色々合図してみた。

旋廻しているが、なかなか意思の疎通ができない。

とんびはやがて最後の旋廻をすると、身体全体の筋肉と羽を微妙に動かして、

サーッと去って行った。


かっこよかった!美しかった!気品がある!

キリリとしていた。おごねるところがない。

野生、自然には本当に素の美しさがある。

どんなファッションもかなわない!


私の一番大切な本のひとつローレンツ博士の「ソロモンの指輪」

を再読しよう。

意思疎通の方法が分かるかもしれない。

この本はローレンツ博士が動物と暮らして発見した生態を

ユーモアたっぷりに書いた、最高の本です!


美しい!


2022年10月9日日曜日

不用品回収

 同年代の友人が集まると、必ず出る話題。

溢れる昔の物を整理しなくては!

捨てられない、しかし・・・。


他人事ではない。

思い出深い品やぬいぐるみをごみとして出すのは忍びない。

お炊き上げ供養のような手段もあるが、調べてみると

一点いくらと安価ではなかった(私の調べによる)。


友人がかつて利用したという、不用品を受け取ってくれる

ほぼ公的な組織が見つかった。

もっと色々あると思うが、よろしければご参考までに。


ホームページで内容を確認してください。

*神戸青少年センター

https://eco-to-ship.jp/area/apparel/hyogo/kobe/

*アジアの子ども達を支援する国際NGO Child Fund Japan

https://eco-friendly.site

どのようなものでも利用して頂けるようなので、

片付けをしていきたい。

なかなか落ち着かない。

オリーブの実が50個はなっている。
受粉したりした成果がやっと実った。
いつとるかどのようにして食べるか楽しみだ。








2022年10月8日土曜日

お箸

 料理しながらいつも思うのは、「お箸」の便利さである。

2本の棒だけで、何でもできる。

つまむ、かきまぜる、突く、分ける、炒める、ほぐす、運ぶ、すくう、くるむ 切るなどなど・・・!

お箸のない国でしばらく暮らした時、ナイフとフォークの食事は通常のことだが、

料理するとき、箸を使わない調理って大変だ!と心から思ったものだ。

箸なしで料理してみると、その不便さが分かる。

たった2本の棒だけで、数種類の調理器具の役目を果たす。

お箸ってすごい!


現代は箸を使っていない国の方々でも、箸を使える人は増えている。

旅行先で箸がなくても、そのへんの枝を2本調達してくれば済むのだ。

ナイフとフォークに匹敵する道具はなかなか見つからないだろう。

あ、そいう時は手づかみだろうか?手が汚れるが。

手つかみ食事が通常の国に暮らした友人によると、

手で食べるのが一番おいしいとのことだ。

注:私の旅先とは、人のいない自然あふれる場所・観光業者の立ち入らない、

  森林の中、海辺の周辺である。 温泉旅館などの旅は好まない。

  ニュージーランドで経験したような旅だ。

  シルバー単独で行くには、今では遠い夢の世界だが。


澄んだ空気の中には
多くの鳥類や植物が溢れていた。
人はほどんどいない。








2022年10月7日金曜日

日々是好日

 長い酷暑、突然のにわか冬と天候はクルクルと忙しい。

天候だけでなく世の中も大きく変化している。

私も用事に追われつつ、元気に過ごしている。

わが周囲の同胞・同年代の方々も、色々動き回っている。


Oさんは趣味の会の仲間、70代半ばの男性でエネルギッシュな元公務員。

この会では、次回役員のなりてがいなくて、大混乱中だ。

その大混乱の波をかぶってかえって元気になったOさんは、毎日あちこちに電話したり

訪問したりと根回しに大忙しだ。とても楽しそうである。

周囲は達観したもので「何とかなるのに。誰も彼を止められない。ほっておこう」。

賑やかである。


幼馴染のA子さんは、多くの同年代と同じく膝腰に問題が生じた。

手術をするか迷っている。かなり高齢のご主人は病気入院中。

「会いたい」と心細そうな便りがあり、

「何事が起きたのか!」と多忙の中を訪問する。

「ランチに付き合って」と、大食レストランに連れていかれた。

そうだった!彼女は大食いだった、身体も大きく太り気味。

「食べろ食べろ」とダイエット中の私に勧める。

「思いっきり食べたかったんだけれど、一人でレストランに入れないのよ」。

とてもそのようには見えない、大貫禄の風貌であるのに。


それぞれ問題を抱えながらも、みんなお元気です。

日々是好日


子供の頃描いた絵がポロリと出現。
妹か私のどちらかが描いたのだろう。
二度と描けない子供の絵。




2022年9月25日日曜日

続・食欲

 前回の続き:

「生物は、個体に対して一定のタンパク質量を摂取すると、それ以上は食べない」

が、前回の結論だ。

この本は、科学者が実際に実験した結果で検証されたのだが、

研究は今も続いているし、結果がどれだけ認定されているか私はわからない。

アヤフヤな説明だと思われる部分があれば、どうぞこの本を直接お読みください。


では、スタート!!

近代の人類は、

「超加工食品の出現により、この原則どおりには簡単にいかなくなった」のだ。

超加工食品とは、シャンプーやペンキと同じ材料から作られた、

アイスクリームやチョコなどの食品であり、工業加工して、

化学添加物(石油、化学物質)を加え、魅力的なパッケージをした食品のことだ。

超加工品を食べて太るのは、炭水化物や脂肪のためではない。

タンパク質ターゲットが満たされないからだ。 

 超加工食品は炭水化物や脂質がメインだが、タンパク質も 少なからず含まれている。

タンパク質ターゲットを満たすためには、大量に食べないと満たされない。 

 結果・高カロリーを食べることになり肥満になる。 

(人もたんぱく質の比率を変えることにより、その人を操作できる)


 実験) 様々に考慮してグループに分けた同一生物において、

どのグループもタンパク質ターゲットを達成するまで食べ続けた。 

身長や体重からの基礎代謝量により、その人のたんぱく質ターゲット量が計算できる。
とはいえ、実験室とは違い、食物にはタンパク質を含む多くの栄養素が混在しているので、
求める量(割合)をきっちり食べるのは大変だ。

繊維質を多くとると、食物量が少なくても満足できるし、腸内環境をよくして
添加物を排出する。
たくさんの唾液でよく噛み、繊維質を多く摂ることは、解決への道になる。

テレビをかければ、ネットを開けば、「食べて!食べて!」の大宣伝である。
食品業界は世界最大の収益取得業界のひとつになり、
経済界や政界にも大きな力を持っている。
現代人がそこから逃れるのは大変だ。

結論。以前から言われている結論である。

ジャンクフードや工業製品を食べるのを辞め、
昔からの食物をとっていれば、太りはしない。
昔の食事に戻しなさい。できるだけ自然食品をとって。
繊維質(野菜)を多く採って、シンプルな食事にしなさい。
そうすれば、自然に、自分に必要な栄養素、摂取量は分かってくる。
自分の体の中の自然な力に耳を傾けて生き返ってください。

が結論であった。

野生動物は、お腹が空いていなければ襲ってこない。
必要な量を食べれば、それ以上は食べない
私たちも、身体と会話し、身体が欲している必要な量だけ食べるように。
つまり、この本の原題「Eat Like the Animal」だ。

どの医学書をみても、最後は似ている。
昔の食事にもどしなさい。
玄米食とみそ汁と野菜の漬物位でも大丈夫!
魚や納豆、肉もある程度。
ない時があってもOK。

膝腰への負担、ファッション問題以上に、食物の体に与える大きさを
再認識した。
とはいえ、周りは美味しいもので溢れ、一番手軽に心を満たしてくれる。
適度に期間を決めて実行し、ルーズに楽しむ時も持とう。

C,EST LA VIE


亀さん見物の兄妹を
パチリ


2022年9月24日土曜日

食欲

「科学者たちが語る食欲」

ローベンハイマー,デイヴィッド/シンプソン,スティーヴン.著 櫻井 祐子訳

2021年1月 サンマーク出版

を読んだ(聴いた)。


大変面白く読んだ。

ダイエットのために食欲を落したい、と思って読み始めたが、

栄養学と生物学の科学書で、現代の人類の食物環境への警告でもあった。


著者たちは昆虫学者で、バッタの研究の中で食欲調査も行った(30年以上も前から)。

バッタの食欲はすさまじく、バッタの群れは大地を覆い

すべてを食べつくす位だから。

バッタの食欲を調査していたら、タンパク質を一定量、その個体に必要な量をとると、

それ以上の餌は食べないことを発見した。

長年の研究の結果、粘菌類、昆虫、クモ、マウス、ハエ、サル、

類人猿にいたるまでそれは同じだったのだ。

生物の食欲は、炭水化物や脂質の摂取量には関係なく、

タンパク質の必要量がとれたかで決まる!

環境により多少の変化はあるが、タンパク質が生存の鍵・食欲の鍵

であることには変わりがない。


タンパク質摂取量が多く、炭水化物摂取量の少ない個体は、繁殖力にすぐれ、

行動的で、長生きはしない。

炭水化物摂取量が多く、タンパク質摂取量の少ない個体は、

ゆっくりと長生きする。

一般に(と言う言い方をしますが)生物は、

「タンパク質欲」を満たすために食べているのだ。


ある実験)

摂取するタンパク質と炭水化物の割合で、生体を研究した。

1:16 では長寿  1:4を超えると産卵現象(子孫を残す)である

どれかを選択させると、人以外はタンパク質を選んだ。

生存の目的は遺伝子を残すことだから。


タンパク質の割合の多い食事を多く与えると、他の栄養の食事量は減るので、

体重は落ちる。

では、ダイエットには、タンパク質だけをメインに食べればいいのではないか?

いやいや、それでは心臓や血管への負担が増える。

体内活動が活発になるので、細胞のコピーミスも多くなり、

短命傾向になるのだ。


低タンパク質、高炭水化物の組み合わせが、寿命に好影響を与える。

(低タンパク質を有効にするには高炭水化物との組合せが必要)

低タンパク質、高炭水化物のバランスだと、

インスリン、血圧、コレステロールLDLなどいい値であった、が、太っていた

故に、「肥満は健康に悪い」とは断言できない。

また、長寿と生殖力は全く反対の結果になった。


この本は半分まで読んでもなかなかダイエット(食欲を減らす)結論が

出てこない・・・。とはいえ、食の医科学的実証の話は、驚くばかりに面白い。

寿命や生物機構(長寿・生殖・太る痩せる・性格・環境適応を変化させるなど)は、

摂取食物の割合で制御できるのである。


では、人類だけに超肥満がなぜ増えているのか? 

肥満が社会問題にまでなっているのか?

次の回で。
















2022年9月22日木曜日

動物のように食べよ

 円安、米国英国などの利上げ、ロシアの動員令と、世界は大変だ!

エリザベス女王の葬儀も、王室と国民の素敵な関係や美しいロンドンの名所を

巡り、格調高く素晴らしかった。

国内には静かに反発する人もいたようだが、そういう事は払拭させる式だった。

コロナも静まり、いい季節でお天気もよく、何よりだった。


そんな世界情勢からは離れ、多忙ではあったが半分仙人生活、

AmazonのAudible(朗読サービス)にすっかり魅了されてしまった私である。

特に小説以外の Howtoもの(実務書)は、朗読されると読むよりもずっと説得力があり、

納得させられ、ついはまってしまう。

今回と次回で「食欲」と「食」について読んだ本のことを書きたいと思います。


「星の王子様」の中に、象を飲み込んで動けなくなったうわばみの挿絵がある。

父が子供の私を見て笑いながら言った。

「誰かみたいだなあ」

私は食いしん坊でたくさん食べる子だった。

そのまま成長したわけで、いまも食欲がなかなか減らない。

同年代の多くの人と比べると、好物もかなり異なる。

健康で元気なのだが、御多分に漏れず膝痛と腰痛が時々現れる。

医者に行くほどではないし、整体などを必要とするほどでもないが、

膝のために骨のために、もうちょっとダイエットが必要だ。

食欲を抑えたい!!


そんな時目に飛び込んできたのが

「科学者たちが語る食欲」ー食べ過ぎてしまう人類に贈る食事の話ー

と言う本だ。

Audibleで聴きはじめた。面白い!

どんどん引き込まれていった。

昆虫学者たちが30年以上を費やした(今も継続)食欲の研究結果で、

すべて実証実験付きで科学的。

原題は「Eat Like the Animals」

原題が本書で究極に言いたいことをずばり表明している。

では次回、食欲について。

像を飲み込んで動けなくなった
うわばみ
星の王子様より






2022年9月11日日曜日

「くも」その後

 8月27日に書いた「くも」事件!

一番驚いたのは、そのすらりとした大きなくもを美しいと思う自分にだった。

でも怖いのは確かで、できるだけ見ないですませたい。

いなくなってくれることだけを願い、もし現れても見ないようにしようと思った。

入浴前にはいないことをよく確かめ、いざという時には私がこもってしまおうと、

簡易カヤも購入した。

ゴキブリとか(全く見ないが)出ないように、お掃除もしっかりしている。


あれから半月、一度も現れない。

「いなくなったかも」と書くと現れるかもしれないので、

書かないほうがいいのかもしれないが。

数日前の夜、そっくり類似形体の小さなくもがトトトっと目の前を通った!

最初に見た大きなくもはちょうどトトロで、

その小さな(といっても全長7-8cmはある!)くもはトトロの後を歩く

小さなトトロ位の差だ。ちょっとおおげさ?

成長したら大きくなるな、と思ったが、私は何事もなかったように

一瞬身震いしてから目をそらしただけだった。

どうしたのだろう、あんなに虫が苦手な自分。

見たくはないけれど、排除したり逃げる気にはならなかった。

成長しているのかも。


おおきなくもは、もういないと信じている。願っている。

シングルベッドの広さをすっぽり覆えるカカヤ
ここに入ってしまえば大丈夫!







2022年9月10日土曜日

良夜(中秋の名月)

 今日は中秋の名月の夜、良夜である。

日中は暑いとはいえ、涼しさを含む風が吹いていた。

夜、ベランダに出ると、湿気のない澄んだ空間、爽やかな微風に包まれる。

すっかり秋めいてきた。

南東の空には、十五夜の月が予定通りに大空に浮いている。

カメラに収める。

来週は秋分の日、お彼岸だ。

その頃から、季節の変化は加速してゆくのだろう。

ここで一句
良夜には 見えない伝言 来るという


2022年8月30日火曜日

ゆかたでお出かけ

お出かけと言っても、車で買い物ですが。

 

比較的涼しい日が続く。

数日後には9月である!

今日は、郊外にパンと野菜を買いに行く予定だった。

そうだ!着物を着て買い物に行こう。幼馴染の家に寄ってもいいし、

と思い立った。

何種類かある夏の着物、大好きな着物、腐らせるしかないのだから、

着よう、と思った。

たいして持ってはいないのだが、着物が大好きだ。

特に、日常普段着が好きなのに、なかなか着ることはない。

ずっと着ていないので、半襟を付けていないことに気が付いた。

では襦袢を着ないでも済む、ゆかたにしよう。


ということで、紺地に白い柄の大人風ゆかたを着ることにした。

帯は、普段着の半幅。

足元は運転に適した黒いサンダルで。

髪は憧れの「夜会巻」。


着物は腰がキュッと閉まり、襟元は空気が入り、思ったよりずっと涼しい。

汗をかいても、心地よさのほうが勝るのは新発見だった。


買い物をしていると、着物姿だからか、やさしく対応される。

ちょっと迷ったりして何か聞くと、お店の人が(特に中高年男性)飛んでくる。

高齢者だからではなく、着物姿(ゆかただけれど)が好もしいのだと思いたい。


男友達の中にも「着物を着る」というと、

全くそんなことを言うタイプの人ではないのに「いいなあ」と言う。

女性は人によっては、チェックが厳しすぎて、嫌な思いもすることもあるので

そういう人は避ける。


着物姿の人を見ると「日本女性」→「やさしくて家庭的」の図式があるようだ。

それは、好ましくない!そのようにはみられたくない!

期待されても困るの。

「強く素敵で知的な、自立した女性」という着物の着方をしたい。

え!

「だれもあなたの着物姿には注目しないから心配無用です」

はい、ごもっともです。

私のゆかたです。
数年前、初挑戦で自分で縫ってみた!







2022年8月29日月曜日

時の鐘

 この地では、古い歴史のある「時の鐘」が、

お城のそばで現在もしっかり時を刻んでいる。

雨が降ろうが嵐になろうが、毎日どんな日でも、

朝6時と夕方6時には、「ゴーン」「ゴーン」と鐘の音が空に響き渡る。

気にしないでいると「あら、鳴ったかしら」と思うような音、

日常的ではあるが、決してうるさくはない、

でも遠くまで響く低い音だ。

大きな音ではないし、小さな音でもない。


テレビを見ていたら、埼玉県川越市の「時の鐘」は、

時間になると自動的に鳴るようにしているとのこと。

この地の鐘は、今も人が撞いているのだろうか?

数年前までは、人が撞いていると聞いていた。

急に気になりだした。


見に行けばいい! 見に行った。

おおきな銅の鐘を、人が賢明についている。

今も毎日定時刻に、人の手で鐘は撞かれていたのだった。

暑い日、寒い朝、さぞ大変だろうに。

毎日毎日定時刻に、人手で撞かれているとは驚愕だった。


いにしえの時代から撞かれ続けている鐘の音を聞いていると、

自分も時の流れの一部なんだ、と感じる秋のはじめであります。


ここで撞かれています



















古い古い松の幹
お肌に潤いがなくなり、ひび割れが。
人も同じ(笑)



















とはいえ、その深い味わいは
超美味。人も同じ 💝





2022年8月27日土曜日

くも

 一昨晩、目の前の白い壁に、ささっとおおきな蜘蛛が現れた!

私も蜘蛛もギョッとして、お互い一瞬の硬直状態。

蜘蛛は壁面から一瞬浮いて(そのように見えた)、シンク横の隅の中に逃げ込んだ。

と思ったら出てきて、またささっと(音がしたような)駆け抜けて別の隅に入って行った。

さあ困った!

私は虫が超苦手なのだ。怖いのだ。過去に色々事件を起こした。


今回垣間見た蜘蛛は、調べた結果アシダカグモであった。

そして・・・私はその蜘蛛を見た時美しいと思ったのだ!

神の繊細な創造物、細い足、精悍な動作、悪人(悪蜘蛛)には見えない!

彼(または彼女)は、多分若さによる美しさもあった。

触られたら嫌だけれど、見ないで済めばその方がいいけれど、

でもでも以前ほど「ウワ~~~~~~」とはならなかった。


以前、ほぼベッドで過ごす母の寝室に大きな蜘蛛がでて、

数日間、母の部屋の壁周辺にいた。

母は気丈に耐え、別室に移動するのを拒んだ。

私は手も足も出せなかった。

やがてその蜘蛛を風呂場の中に見つけ、ドアを閉じたままにした。

知人の男性が来た時わけを話し、OKの答えも聞かず、

彼を風呂場に閉じ込めた。ごめん。

退治された後、お風呂場には、ゴキブリの死骸の足が散乱していた。

蜘蛛とゴキブリと知人の闘い現場だった。


それ以降、家には虫が入らないように厳重注意している。

先週ゴキブリが出た! 数年ぶりかもしれない。

ゴキブリ置き薬の期限が、当に過ぎているのを思いだした。

ゴキブリがいなくなれば、アシダカクモは出ていくとのこと。

いるから来たのだ!


もし彼(または彼女)が再度目の前に来ても、

今の私は微笑むかもしれない(まさか)。

シャーロットやスパイダーマン一族なんだし。


しかし、眠っている時と入浴中は、絶対そばにいては困る!

安眠のため、テント用のかやを注文した。

お風呂場の入口にはネットのカーテンを付けるつもりだ。

ゴキブリとり薬を大量に購入して、家じゅうに置いた。

きっと間もなくゴキブリはいなくなり、蜘蛛も出てゆくだろう。


蜘蛛に聞こえるように、言っている。

「お願いだから、私の前には姿を現さないでね、できるだけ」

きっと聞いてくれていると思う。


亀も犬がくるように、寄ってくる。

高齢一人暮らし生活で話すことが減った分、他の能力がでてきたのかな?

年のせいかもしれない。

いや、勝手な想像かもしれない。

いずれにしても、蜘蛛を忌み嫌わないで済むのはうれしい。


蓮の花もピークを過ぎたが美しい















ここの亀さんたちは
人に寄ってくるのだ。
餌を求めるだけではない気がする。
顔が笑っているように見える。





2022年8月18日木曜日

ローズ

 今日の朝は、いつもと違うはじまりだった。

ベッドの上で朝の日課をごちゃごちゃやっていると、

友人から Line が入った。


前の晩眠れなくて何気なくTVを見ていたら、

懐かしい歌を聞いた。

きっとあなたもよく知っていて、好きでしょう。

あの時代、私たちの時代、懐かしい時代、是非 Youtubeで

聴いてみてください。

映画の主題歌だけれど、あなたはこの映画みましたか?


フムフム すぐ聞いてみた。

映画「ローズ」の主題歌。この映画はみていない。

1970年の作品だ。

とても聞きなれた、素敵な歌だった。

今聴いて、とても心に沁みた。気持ちが若返りエネルギーが沸く。

スマホの音を、いい音響機器に送信して聴いた。

https://www.youtube.com/watch?v=CB4EgdpYlnk


今日は一日、この歌が心の中でなっていた。

心に感動を!と思った。

音楽は、一番心をゆさぶる。






2022年8月14日日曜日

台風一過

 小さいけれど大雨を含んだ小さな台風が、高速に駆け抜けていった。

私の家は海に近いが市内では高い位置にあり、水害は心配ない。

とはいえ「今まで」と異なる気象変化の昨今、油断はできない。

貴重品のリュックと、ウォーキングシューズだけは、

二階に移動しておいた。


次の日の今日はいいお天気、イヤ気温高すぎ、太陽サンサンだ。

先週最低の雑草をとって伐採を済ませた庭は、

南国発のシャワー嵐を受けた後、一段と輝き成長したように見える。

やれやれ。


家の整理・庭の整理などを考えると 

(+現実以外の仮想空間、3台のPCの整理もある)、

機械的にできる内容ではなく、私には量以上に心の荷が重い。

今のままでもいいのだが、後で大変だろうから。

基本的な整理とまとめは済んでいる。

整理後の理想的な状態の設計図はほぼできており、

達成の楽しみもあるのだが、はやくしないと・・・。

もっと高齢になった時、困らないように今の内に、と心では思う毎日だ。

フー。

廃棄すると、「あ、とっておけばよかった」という事がよくある。

廃棄後、それがどんなに貴重なものだったか気づくこともある。

人形類は、友人が行ったように、おたきあげしてくれるところに

送ろうと思う。

赤ちゃん時代にしゃぶったり抱いたぬいぐるみが、生ごみと一緒に

グチャグチャにされるのはつらいから。

(こういう思い方なので、整理が進まないのだ)


台風一過、今日もクーラーの中で前進・進化&なまけ中である☆

庭のオリーブに実がたくさんなった。
1本だけだと実はならない。
庭にもう1本植えたり、受粉したり、
そういう努力がやっと数年ぶりに実を結んだ。
でも食べる?






2022年8月8日月曜日

朗読で聴く読書

 「本を読む」ことは大好きなのだが、この頃ぜんぜん読まなくなった。

若い頃は通勤通学電車の中が読書時間だった。

遠距離通勤時代もあったので、車内読書ができたのは幸せだった。

高齢になると(わ!高齢意識はないのだけれど)落ち着いた時間がとれない。

やっと落ち着いたと思うと、眠くなり集中できない。

目も疲れやすくなった。

山積みになった読みたい本を、横目でにらむ日々だ。

一方、スマホやパソコンに多くの時間を使う。

スピードに溢れた楽しい機器を使う事も、読書時間が減った一因だろう。


以前、家事や料理をする時間に、ラジオを聴くように本を読みたいと思った。

1度聴いて終わりにするには、朗読のCDは高価だ。

そこで図書館で借りたのだが、蔵書冊数はあまりに少なかった。

それでも橋爪功さんや堤真一さんの朗読は素晴らしくて、

自分で読むよりずっとずっと作品の素晴らしさが伝わってきた。

テレビで見るだけの俳優さんたちだが、さすが舞台の人、

すごい迫力ある朗読で感心した。

こんなに素晴らしい俳優が、実力を発揮できる舞台を見たいと思った。


ネットでの朗読サービスは色々あるが、朗読がいまいちだ(と私は思った)。

視聴覚障害者のための朗読サービスも、その日の新聞から雑誌までたくさんある。

ただし障害者でないと利用できない。


話は飛ぶが:

以前、視聴覚障害者のためにパソコン操作のボランティアをしようと、

教え方と提供技術を学びに、日赤まで通ったことがある。

しかし、そこでのボランティア集団はあまりにレベルが低かった。

参加するのはやめた。

障害者に対して(だけではないが)、プロレベル(またはプロに近いレベル)を提供できない人が、迷いながら何かを提供するのは犯罪に等しいと思う。

ボランティアであっても、教える人はある程度のレベルを有する人でなければならない。

それ以来、私は原則として、提供する人に一定のレベルを求めないボランティア集団には参加しないようにしている。

ボランティア(等)の質に関して、書きたいことはたくさんあるが、

それはまた別に。

ネットには、一般の人に提供している朗読のボランティアサービスもある。

これは聞かないほうがいい。

海外の本(童話とかも)の翻訳もある。 

これは読まないほうがいい。

プロとボランティアのレベルの差は大きい。

本物に接することは大切だ。


そんな私が先月出会った「朗読サービス」を紹介します。

それはアマゾンの「Audible」サービスである。

以下のページ参照のこと(PCとスマホ異なるかもしれません)

source_code=YPSSRCH133070721000O&ipRedirectOverride=true&yclid=YSS.1001104759.EAIaIQobChMI_byb1_mk-QIVhzMqCh1_ogjgEAAYASAAEgLscPD_BwE&gclid=CI6yptv5pPkCFbJDwgUdMfQLyg&gclsrc=ds

私はアマゾンのプライム会員で、特別月間に申し込んだので

無料お試し期間は3か月もある(普通時の無料お試し期間は1か月)。

夏休みとコロナが重なる期間の今、自宅にいることが多いので、たくさん試せる。

「Audible」を楽しんでいる。朗読のレベルもいいと思う。

昨日聴き終わったのは夏目漱石の「こころ」。

昔、何度も読んでは、途中で挫折していた小説だ。

現代生活と(または私と)、物語の展開も登場者の動きや思考も、

テンポも合わないのだ。私はせっかちなのだ。

でも読むのではないので、何かしながら聴けるので、完了できた!

漱石の簡潔な文章が、丁寧に人の心を解いてゆく中に沈むと、

「そうなんだなあ」「日本人ってこうなんだなあ」と思う。

日本人がいとおしくなる。素晴らしい小説だと思った。

読むのだったらまた挫折していたろうが、聴けてよかった。

聴けて(読めて)本当によかった。


いずれにしても、この「Audible」にはあらゆるジャンルの本があるので

人によっては本当にいいものだと思う。

そのほかに読んだのは

「80歳の壁」(元気をたくさんもらった)とか、篠田桃紅さんのエッセイ、

村上春樹のエッセイ、アガサ・クリスティの小説などなど。

聞きながら家事がはかどった。

どうぞお試しを。

アマゾンのプライム会員でない場合は、無料のお試しはないかもしれません。


私の好きなパン屋さん
月に1回買いだめに行く。
コロナのこともあってガラガラだ。
この地に定住できる!と思えたのは
このパン屋さんとの出会いと車を持った事



亀さんも元気です


2022年7月28日木曜日

鎌倉殿

 NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が、周りで話題になっている。

タイトルがなかなかいいと思った。

とはいえ、私はNHKの朝ドラや大河はほとんど(ほぼ全く)見ていない。

せっかちな性格なので、連続テレビドラマをじっくり見入ることができない。


話題のこのドラマは、この地の周辺も舞台のようなので、

世間常識として知っておかなければと調べた。

とりあえずネットであらすじを確認し、

NHKプラスで、過去の放映を見てみることにした。

選んだのは、源平の闘いのクライマックス、壇之浦の闘い場面だった。


敗北を悟った平氏一門の武将たちや、乳母に抱かれた幼い安徳天皇が

三種の神器と共に海に飛び込む、まさに歴史絵巻の美しくも哀しい、

クライマックスの画面だった!


私がまだ世間を知らない頃、家族に囲まれて半分夢と空想の生活の時代に、

このような物語をたくさん読んだことを思い出した。

中学生の頃、父が「おもしろいぞ~」と、

吉川英治著「新 平家物語」を買ってきた。

全部で12~13巻と随筆が1巻。

姉妹で夢中で読んだものだ。

同じように、吉川英治著「宮本武蔵」も読んだっけ。

こちらは挿絵入りの、豪華本だった。

両方とも大切にとってある。


テレビ番組の「鎌倉殿の13人」は、シナリオ作家の切り口で

現代風に書かれている。

出演者も、整形や化粧で整えられた現代人の顔。

私は今後もあまり見ないと思うが、この物語は日本人ならだれでも知っておく

心躍る、日本人の原点というべき物語りのひとつだと思う。

社会に出てからは、日本的な判断や心情をともすれば捨てて生きてきたが、

着物が好きなのも、お茶に憧れておけいこしたのも、

子供時代に読んだ、このような物語が根底にあるからだ。

こころの奥に大切に持っていたい。


祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、

沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。

驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。

猛き人もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。


波は全てを飲み込む
怨念や時間さえも

大賀はす
夕方でも咲いていた。
2000年前の種から発芽した大賀はす。
壇ノ浦の闘いは1185年、たった835年前のことだ。
友人の母上は100歳で元気。
ううん!








2022年7月21日木曜日

久し振りの快晴

 雨模様の日が続いていた。

久し振りの夏日和、早朝から真夏ビーム光線が踊り跳ねている。

コロナ感染者が急増中の今、出かけないで家事の日にする。

掃除、洗濯、片付けなどを順次こなす。

ふと庭に目をやると、草ぼうぼう。見なかったことにする。

ベランダに植えたミニトマトは、順次実をつけ、

とりたてのおいしさを味わわせてもらっている。

遅ればせながらYouTubeで「ミニトマトの育て方」を見る。

ええ! 全然手入れしていなかった!

だた植えただけだった私。それでも実はついているのだ。

YouTubeにあったように、たくさんのいらない枝葉を取り、

切り取った一部の枝を水に漬けておいた。

ほんの数日たった今日の朝、何と!長く白い根が伸びている!

植物ってすごい。

是非正しい育て方で再挑戦しようと、もう一株購入してきた。


草ぼうぼうの庭でも、オリーブの実がかなりなっている。

ほんの僅か漬けた梅干しも、やっと干せた。

久し振りの晴れの日は、多忙である。


外界では:

日本の報道の自由度は世界で71位だそうだ。

一つ上の70位はハイチ!

日本は先進国といえる? 恥ずかしくない?

ロシアの報道をとやかく言えない、他人事ではないのでは?日本。

日々接しているテレビやマスコミ報道だけではなく、

SNSも(白黒混濁状態なので、選択眼も重要だが)しっかり見る必要がある。


ミニトマト










白く長い根が!












オリーブの実ついた















梅干し・ちょっとだけ









2022年7月16日土曜日

精霊流し

 今日は精霊流しの日。

昔の精霊流しは、お盆のお供えものを海に流した。

今は砂浜に大きな穴を掘って、そこで燃やすのだ。

穴の周りには、お供えの花やお線香がたてられる。

どのような形にせよ、現在精霊流しの行事を行うのは、私の地区だけだ。

町内の役員たちは数日前から広く深い穴をほり、

大きな看板を市内の広範囲に立てている。

他の地区の人達も、徒歩、自転車、車などでお供え物を持ってやってくる。

「すごい!今でもやっているのね。私の家ではごみ箱に捨ててるわ」

この地区で育ち、今は近郊に移住した友人が驚いていた。


朝雨戸を開けると、海の方から煙の匂いが漂ってきた。

町に流れる煙は、亡くなった人々を偲んでいる気がする。

私もお供え物を紙袋に入れ、お線香代とお賽銭を持って出かけた。

もう9時を過ぎていた。開催時間は朝6時から10時までだ。

いつもはもっと早く行くのだが、突然大雨になったり、やんだり、

天候の変化が激しく遅くなった。

浜辺は家のすぐ近くである。

いつもはあまり人もいないのだが、多くの人々が行きかってにぎやかだ。

町内の役員から青年団まで総出で、人々を誘導し、ヘルプしている。

立ち上る煙が海へ流れ空に登り、御霊があの世へ帰って行くようだ。

お線香をたて見送り、祈った。


帰り道、町内を歩きながら思う。

この角の電気屋さんの奧さんは一か月ほど前に亡くなられた。新盆だわ。

あそこの医者も、知らない間に亡くなっていた。

あそこの人は家を畳んでどこか施設に移った。

この3階建のビルに住んでいたご夫婦は、奥様がなくなり、建物を売りに出して

近くのマンションに住む従兄家族と同居した。

でも、この建物はまだ売れていないな。


町の表面は変わらないが、住民たちはゆっくりしかし確実に

入れ替わり変化していることに、今更ながら驚いた。

私が亡くなっても、何十年たっても、何百年たっても、

江戸時代からのこの道路は、遠くの山並みは、

こんな感じで続いていくんだろう、と思った。

精霊流しの煙が、私を包んでいた。


遅い時間&天候のせいで、
いつもより小規模な炎















海は雨雲に覆われていた







2022年7月13日水曜日

お盆 2022

 今日はお盆の入りだ。

他の用事の合間を縫って準備する。

必要な物は揃えてあるはずだ。

私がこの家で寺関係を担当し始めてから、長い年月を経た。

20年以上だから、20回以上お盆をやったことになる。

もう支度慣れてしているから、他の用事も目いっぱい入れてある。

「準備には慣れているので、片手間で大丈夫!」

ところがどっこい、ずいぶん手がかかる!

細かいことを忘れていた。途中で気が付いた。

でもなんとか終わってひと休み。

夕方の迎え火、おがらの炊き方も板についてきた。

大きく真っ赤に燃えて、煙が高く上がっている。

ナスときゅうりの馬と牛も、形よく、割りばしの手足もぴったりだ。

ある程度のしつらえを済ませ、そしてお団子!

お団子は、ずっと買っていたが、今は手作りのほうが好きなので、

よほど時間がない時以外は手作りする。

最初の頃、「お盆にするべきこと、やり方」などをネットで調べ、

キッチキッチに守っていたものだが、今は規則なんて無視。

自分のいいように自分流にやればいいと思っている。


ではまた明日!


お盆提灯は美しい工芸品











手作りのお団子

2022年7月10日日曜日

もしもしかめさん

 家から240歩の所に古い神社がある。

そこには、千年昔に通じているという噂の、土色をした池がある。

カメが数匹、特に目立つのは3匹、スッポンが1匹、

鯉が数匹生息している。

そして今はアメンボウたちが、水面に振動円を描いている。


私は散歩のとき、彼等と会うのを楽しみにしている

ここ数日、暑さのせいなのか何だかわからないが、いつもと様子が違う。

比較的じっとしている彼等が、泳ぎ回っているのだ!

池にかかる石橋の真ん中に立って池を見下ろすと、

下をすいすい泳ぎまわっているのは、スッポン君。

こちらに向かって泳いでくる。

真下を見ると、首を上げてカメが私を見上げている!

暑いからかしら、と心配になるが、泳ぐ姿、行動、

表情はとてもそうには見えない。楽しそうにさえ思える。

こちらを見上げているかめに向かって、パンパンと手を叩くと、

さらに首を上げる。思わず見つめあってしまった。


ずっと様子を見ていてわかるのだが、亀の知能はどうも低くない気がする。

調べてみたら、や・は・り かなり知能が高いとのこと。

呼んだら来る、知らない人がくると逃げるそうだ。

私はどうも顔見知りになりかけている気がする。

この神社にはいつも人が来ている。

でも、池をよくのぞきこむ人は少ないだろう。


皆が泳ぎ出したのは暑いからかもしれない。

私なら、日陰に非難するところだが。

この点は、ちょっと調べてもわからない。

でも楽しそうに見える。

亀の知識が増えそうだ。


亀がスッポンのほうに泳いでいく
何してる?静かに様子をみてみよう













近寄り背中をすり寄せつつ
離れて行った。











泳ぐ亀
後ろ足がおもしろい。
竜宮城へつれていって💝



2022年7月8日金曜日

今日の出来事

お昼、安倍元首相が狙撃されたというニュースが飛び込んできた。

心肺停止状態が続いている。長い。多分 もしかしたら・・・と思っていたら、

夕方、亡くなられたという正式発表が出た。

銃で口を封ずるなんて、最悪なことだ。それもこの日本で。

もし心の曲がった人が襲撃を決心したら、意外と簡単にできる、

これが怖い。完全に防ぐことはできない。

多くの言葉や意見が溢れているので、私見はこれくらいにしたい。

安部さんのご冥福を、心からお祈り致します。

ただし選挙は、冷静に判断して投票して欲しい。

また、隠匿された公表すべき真実は、明らかにして欲しい。

合掌


読書会に参加してみた。

自分の好きな本のことを話すのはとても嬉しい事だ。

好きな本は昔読んだ本が多いので、かなり忘れていて、

感動だけが残っていることが多い。

発表の前に、まずは自分で内容を把握する必要がある。

次回開催は今月末。

今回私は「2001年宇宙の旅」アーサー・C・クラーク著を紹介することにした!

特別に好きな本だ。

あの頃、アポロが月に到着し、世界は新たな前進に沸いていた。

私はアポロに搭乗した宇宙飛行士の、世界凱旋旅行パレードを

東京で見た。 飛行士たちは皆「2001年」を読んでいたそうだ。

この作品は、NASAと知識や情報を一部共有化して作られたものだ。

人間の空想力が科学を導くこともあった。

スタンリー・キューブリック監督の映画も素晴らしかった。

この超古典名作を、5分程度で簡単に紹介しなければならない。

でもワクワクする。クラークさん見ていて下さいね。







2022年7月7日木曜日

今日は七夕

 七夕に願い事を書く なんて覚えていないくらい昔のことだ。

ところが先日、体操のクラスで「書いてみませんか?」と言われた。

そういえば、部屋の片隅に大きな笹の枝(木?)があり、

色とりどりの短冊が踊っている。

「○○さんは、世界遺産検定に合格できますように」ですって!

「○○さんは、宝くじがあたりますようにですよ~」

では、と私も黄色いラッキーカラーの短冊に書き始めた。

「豊かに幸せな気持ちで、

好きな人々に囲まれて元気でいますように」

これを見たインストラクターが叫ぶ!

「欲がないんですねえ!」

「あら、これは最高の欲だと思うわよ。

いつかわかるわ」

心の中では、

「物欲を書かない自分も枯れたもんだ、仙人みたいだわ」

と思ったのだけれど、まあ成長としよう。


帰宅後、偶然母がデイサービスで書いた七夕の短冊が出てきた!

「皆が幸せでありますように。世界が平和でありますように」

と書かれていた。

一回り大きな仙人の登場でした。


初めてのベランダトマト














かすかな雪を残す富士山NOW


2022年7月5日火曜日

いいもの見つけた

 6月25日から9日間、短くない人生だが、

初体験だと思われる酷暑が続いた。

夜、熱中症になりかかったりもした。

酷暑の中、2年半ぶりに湘南地方の外にも電車で出た。

がんばった。


今日は以前から友人と約束していた、郊外への買い物デーだった。

真夏の暑さとはいえ、酷暑ではなく助かった。

久し振りに行った郊外の大規模のモールに、異変が。

食品店が並んでいた広いスペースが、ただの広場になっていた。

テーブルとイスがパラパラと配置された、だだっ広い広場。

サンドイッチ屋、うどん屋、ラーメン屋、すし屋など、皆どこへ行った?

大きな変化が、静かにでも着実に足元を侵食している。

もう社会人ではない我らは、ある意味気楽ではあるが。

いいものを見つけた。










これをマスクの中にセットする。

すると顔とマスクの間に大きな空間ができて、

呼吸が楽になる。らく~。す~!

一度使うと離せない。

私は立体的なマスクをしているが、まったいらなマスクだときついかもしれない。

本当に呼吸がラク。

口紅を付けていても、マスクは汚れない。

汚れても洗える素材だし。

100均で1セット3個で売っています♬

どうぞお試しを!

2022年6月21日火曜日

街の変化

 夜10時を過ぎた先程、救急車の大きなサイレン音がして、

家の近くで止まった気配。

近所には、知り合いの高齢者もいることだし・・・、と

小雨の降る中を、外に出てみた。

老人らしき男性が、担架に乗せられているところだった。


我家は2車線の道路に面しており、

歩道の大部分はアーケードに覆われている。

向かいの窓から見ていたという近所の女性が、消防署員に事情を説明している。

「散歩途中らしい人が急にふらふらして、そこのベンチに座ろうとして

座り切れないで倒れたんです」


驚いたのは、大きな救急車の周りにいるのは、救急隊関係者以外は、

説明している女性と私だけなのだ。

誰もでてこない。明かりが灯っている窓もあるのに。

説明している女性と私は、近所とはいえ知り合いではなく、

顔もお互いよく知らない間柄だ。

少し前だったら、大勢の人が集まってきたのに。

人がいないのは、小雨のせいというよりは皆高齢になって

動きが鈍くなった、または周りへの関心が薄くなったためだ。


古い地方都市のこの周辺の人々も、すっかり変わったものだ。

私が東京から移ってきた約20年前、隣近所との濃厚な付き合い方、

物のやり取りの多さ、時間に関係ない頻繁な訪問など、

慣れない私は悩んだものだ。

やがて両親世代の人々もいなくなり、社会構造も変化した。

コロナによって、人間関係はますます疎遠になっている。

隣近所と付き合いが途切れているわけではないけれど、

個人個人の境界線は、よりはっきりしてきた。

さっぱりしていい気もするが、心暖かい交流は保ちたいと思う。


サイレンの音が遠ざかっていく。

倒れた方の搬送先が決まったのだろう。

救急車は多分、誰にも見送られずに去って行ったんだろう。

どうぞご無事で!












2022年6月19日日曜日

多忙だからかな?年齢だからかな?

 何かをしては、休む。

外出から帰宅しては、休む。

気持ちは休まなくても、体が休む。

予定が詰ってくると、誤りなく予定をこなせるように

前もって準備しておかないと不安だ。

ああ、歳であります!

ただし、こういう緊張感と多忙さは、私を活性化する。元気になる。

私にとっては、忙しさはちょっぴり仕事「的」やボランティアも含まれるので、

気持ち的には少しだけ救いになる。おかげで趣味がより楽しくなる。

ここ数日の写真日記です。

新緑あふれる海辺の町に、
スケッチ会で出かけた。













まぶしい新緑!
自然美を描き切れるものではない!
家でユックリ描こう。蚊がすごい!
と勝手に早々に判断して、
友人に誘われてコーヒーとケーキに流れた。
体調上我慢していたので、ケーキは久しぶりでした。美味❤






私も講師メンバーとして教えている
パソコン講座風景















あまり食べないのだが、今年も梅干しを作成。
梅の産地なので、季節になると梅が溢れる。
素晴らしい香りに誘われつい買ってしまう。
梅酒(ウイスキー)、梅シロップも作ってしまった。
写真)右上(1Kg)は大粒の梅干し用
左上と左下(合計1Kg)は小粒の梅干し用



2022年6月12日日曜日

七色仮面登場

現役時代の会社の友人が遊びに来て、郊外のフラワーガーデンに行った。

彼女は社長秘書だった。

外資系企業の秘書は、当然英語が堪能。色々助けてもらったっけ。

私たちのいた会社は、当時コンピュータの技術革新の目玉であり、

破竹の勢いで世界に進出中だった。

適材な人材確保が一番の課題で、人の出入りは激しく、

問題も多かったが社内は自由な雰囲気に満ちていた。


彼女は面目な人なのだが(同性の私にはそれがよくわかる)、

お化粧が濃い、濃い、濃~い女で、アイシャドウに塗った多様な色彩のため

「七色仮面」と呼ばれていた。 

愛情をこめて言われていたのは、彼女の人柄による。

二人で食事をしていても、「ちょっと失礼」と席を外し、

瞼のカラーを燦然と輝かせて再登場!

憎めない人だった。


コロナのせいもあり、数年ぶりの再会となった。

「ねえ、すごくきれいになったわねえ」

「そんなあ。お化粧やめたのに」

「そういえば・・・。七色仮面が・・・」

「そうなんです。かぶれちゃってお岩さんみたいになっちゃったの。

一生分を塗ったからもうお化粧できないの。

小さな目のまま、我慢するしかなくて」

素肌だけになり、瞼がほっこりして日本的な瞼になった彼女は、

年齢を経た素敵さに輝いていた。


桜の季節、海外から私の所に出張してきた社員を、

彼女と彼女の友人たちが中心になって、お花見を開催して頂いたっけ。

色々なことがあった・・・。

お互いリタイアした後も変わらず付き合えるのは嬉しい事だ。

一緒に仕事をしてきて得られた信頼関係は、

得難いものだと思う。


フラワーガーデンは、睡蓮と菖蒲が見ごろだった。


カランティーバは花盛り
姪家族より誕生プレゼント



フラワーガーデンにて
梅の実がびっしり













睡蓮の花も





2022年6月6日月曜日

国際的な組織への寄付

 利用しているクレジットカード経由で、高級そうな封書が届いた。

国際的な立派な組織「国境なき医師団」からの、寄付のお願いだった。

開封してみると、数枚の丁寧な説明文、寄付の依頼文、返信封筒などが

入っている。何よりも目を引いたのは、5枚の絵ハガキだ。

依頼寄付金額は数千円から数万円。

違和感を覚えた。

こんなに立派な封書と贈り物を、何千、何万人もの人に送るのだろう。

その金額は相当なものではないのか?

ネットで広告し、メールを送る方法をとれば、

その費用は比べものにならない少額で済むだろう。

ネットでたくさん広告をみるし、メールが来たこともあるが。


以前 ユニセフからも似た封書が届き、

ビニール製の雨コートが同封されていた。

違和感を覚え、そのコートを送り返そうかと思ったがやめた。

使わない、でも捨てられないで、保存してある。

以降、ユニセフには寄付も買い物(よくカードを購入した)もしなくなった。


今日は40日ぶりで、主治医の所にいった。

血圧が高めなので、診療を受けて薬を頂くために定期的に行っている。

特に問題はない。

体調的に少々落ち込んだ時期も終わり、元気に夏を迎えた私である!


PS(少し後に)

封書の中を読み悲惨な写真を見ると、違和感や非難する事が恥ずかしい。

立派な医師団だ。  でもはがきや贈り物は、全く不要だと思う。

不要どころか、マイナスになる。


届いた大きな封書











同封されていた夏のカード
1枚、私すぐに使ってしまいました!



お盆休み

ちょっとはちゃめちゃな1週間だった。 お盆休みでいろいろなことがお休みになり、 人々の多くは「家族行事」の週だ。 少なくなってはいるが、子供や孫を迎える、 というのが昔ながらのスタンダードな平和風景だ。 特に予定のない私は、絶対に家の整理!絵も描きたい!と思っていたのに、 抜本的...