「本を読む」ことは大好きなのだが、この頃ぜんぜん読まなくなった。
若い頃は通勤通学電車の中が読書時間だった。
遠距離通勤時代もあったので、車内読書ができたのは幸せだった。
高齢になると(わ!高齢意識はないのだけれど)落ち着いた時間がとれない。
やっと落ち着いたと思うと、眠くなり集中できない。
目も疲れやすくなった。
山積みになった読みたい本を、横目でにらむ日々だ。
一方、スマホやパソコンに多くの時間を使う。
スピードに溢れた楽しい機器を使う事も、読書時間が減った一因だろう。
以前、家事や料理をする時間に、ラジオを聴くように本を読みたいと思った。
1度聴いて終わりにするには、朗読のCDは高価だ。
そこで図書館で借りたのだが、蔵書冊数はあまりに少なかった。
それでも橋爪功さんや堤真一さんの朗読は素晴らしくて、
自分で読むよりずっとずっと作品の素晴らしさが伝わってきた。
テレビで見るだけの俳優さんたちだが、さすが舞台の人、
すごい迫力ある朗読で感心した。
こんなに素晴らしい俳優が、実力を発揮できる舞台を見たいと思った。
ネットでの朗読サービスは色々あるが、朗読がいまいちだ(と私は思った)。
視聴覚障害者のための朗読サービスも、その日の新聞から雑誌までたくさんある。
ただし障害者でないと利用できない。
話は飛ぶが:
以前、視聴覚障害者のためにパソコン操作のボランティアをしようと、
教え方と提供技術を学びに、日赤まで通ったことがある。
しかし、そこでのボランティア集団はあまりにレベルが低かった。
参加するのはやめた。
障害者に対して(だけではないが)、プロレベル(またはプロに近いレベル)を提供できない人が、迷いながら何かを提供するのは犯罪に等しいと思う。
ボランティアであっても、教える人はある程度のレベルを有する人でなければならない。
それ以来、私は原則として、提供する人に一定のレベルを求めないボランティア集団には参加しないようにしている。
ボランティア(等)の質に関して、書きたいことはたくさんあるが、
それはまた別に。
ネットには、一般の人に提供している朗読のボランティアサービスもある。
これは聞かないほうがいい。
海外の本(童話とかも)の翻訳もある。
これは読まないほうがいい。
プロとボランティアのレベルの差は大きい。
本物に接することは大切だ。
そんな私が先月出会った「朗読サービス」を紹介します。
それはアマゾンの「Audible」サービスである。
以下のページ参照のこと(PCとスマホ異なるかもしれません)
source_code=YPSSRCH133070721000O&ipRedirectOverride=true&yclid=YSS.1001104759.EAIaIQobChMI_byb1_mk-QIVhzMqCh1_ogjgEAAYASAAEgLscPD_BwE&gclid=CI6yptv5pPkCFbJDwgUdMfQLyg&gclsrc=ds
私はアマゾンのプライム会員で、特別月間に申し込んだので
無料お試し期間は3か月もある(普通時の無料お試し期間は1か月)。
夏休みとコロナが重なる期間の今、自宅にいることが多いので、たくさん試せる。
「Audible」を楽しんでいる。朗読のレベルもいいと思う。
昨日聴き終わったのは夏目漱石の「こころ」。
昔、何度も読んでは、途中で挫折していた小説だ。
現代生活と(または私と)、物語の展開も登場者の動きや思考も、
テンポも合わないのだ。私はせっかちなのだ。
でも読むのではないので、何かしながら聴けるので、完了できた!
漱石の簡潔な文章が、丁寧に人の心を解いてゆく中に沈むと、
「そうなんだなあ」「日本人ってこうなんだなあ」と思う。
日本人がいとおしくなる。素晴らしい小説だと思った。
読むのだったらまた挫折していたろうが、聴けてよかった。
聴けて(読めて)本当によかった。
いずれにしても、この「Audible」にはあらゆるジャンルの本があるので
人によっては本当にいいものだと思う。
そのほかに読んだのは
「80歳の壁」(元気をたくさんもらった)とか、篠田桃紅さんのエッセイ、
村上春樹のエッセイ、アガサ・クリスティの小説などなど。
聞きながら家事がはかどった。
どうぞお試しを。
アマゾンのプライム会員でない場合は、無料のお試しはないかもしれません。
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私の好きなパン屋さん 月に1回買いだめに行く。 コロナのこともあってガラガラだ。 この地に定住できる!と思えたのは このパン屋さんとの出会いと車を持った事
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